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「 Aのこと困らせてるってわかってるのに、お前が足りない」
低くて少し掠れた声が熱く私の耳に響いた。
くるりと向かい合わせにして、唇が触れるだけのキスをされる。
おやすみ、と私の頭を前みたいに撫でて、家を出てしまった。
私はその場にずるずるとへたりこんで呆然とすることしかできない。
冬のひんやりとした床が気持ちいいくらいに、体は火照っている。
やっぱり、龍友さんが好きなことには変わりがないみたいだ。
だってこんなにも龍友さんの匂いを手離せなくて、こんなに切ない。
"お前が足りない"なんて、私のセリフだよ。
ただ、彼の口から吐き出された言葉が"さよなら"じゃなくて、"おやすみ"でよかったと安堵する。
『...すき、』
彼の愛しい声が返ってくるわけでも、優しく抱きしめてくれるわけでもない。
1人の部屋に寂しく溶け込むだけ。
でも、言葉にしたくて仕方がなかった。
しっかり、伝えられたらよかったのに。
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ちょりこ(プロフ) - なかなか龍友の話が見当たらなくてのこのお話はとても面白かったです！ (2020年2月25日 8時) (
レス) id: 5d7662bc4f (このIDを非表示/違反報告)
る - すごく好きでした！ (2019年3月26日 10時) (レス) id: 00700fe21d (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - 全て読ませていただきました！ とても良いお話でした！！ (2019年3月25日 1時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
釈迦で~す推し。 - お久しぶりです。 もう、涙が止まりませんでした。 とにかく裕太君が優しすぎて、龍友くんが切なすぎて… 色々言いたいことはありますが、こんなにも最高の作品を書いてくださりありがとうございました! (2019年3月17日 1時) (レス) id: ec1ebb61a0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんあや(プロフ) - 最っ高によかったです！forYou…も大好きな曲だし龍友くんも大好きだし、なにより裕太くんの優しさに持っていかれそうになりました笑 (2019年3月12日 23時) (レス) id: 9e0d1bf52d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵子
| 作成日時：2019年2月23日 21時
