53 ページ13
.
『お疲れ様です。』
「お疲れー...うーん、今日はほんまに疲れた......」
長い...、小さく呟いて龍友さんは机に突っ伏す。
可愛いなあ。そういうところも好き。
頬を緩めてから、さっきの篠田さんのことが頭を過った。
...もうすぐ終わってしまうなら、ちゃんと笑顔でいなきゃ。
『そういう時は早く帰って早く寝ましょうっ』
「んー、そうする」
目を擦りながら立ち上がる姿は子供みたいで可愛らしい。
お疲れ様です、と心の中でもう一度伝えてから楽屋を出て廊下を歩く。
『今日も寒いですかね?』
「どうやろ、雪は降ってなかったけどなあ」
篠田「龍友っ!」
"私は、龍友が好き。"そう言った彼女と同じ声が廊下に響き渡った。
私や、他のメンバーを呼ぶ時とは違う。
どこか特別な声のトーン。
それが、篠田さんは龍友さんに好意を抱いているということを尚更証明した。
篠田「今日、どこか寄っていかない?」
「...今日は、」
『っお先に失礼しますね、!』
「っえ、A...?!」
愛しい人の声すらも知らないふりをして、私は早足で事務所を出る。
とにかく、あんな場所にいたくなかった。
告白するつもりなの?
悔しい、悔しい悔しい。
誰よりも龍友さんのことが好きな自信、あるのになあ。
2人で帰るはずだった帰り道を、1人で歩くのは想像以上に寂しい。
私の涙が溢れるより先に、後ろからコートを引っ張られた。
.
1387人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aggy(プロフ) - 続編楽しみにしております!裕太くんもっとぐいぐい来て欲しいですな(願望)でも、龍友くんも捨てがたい、、、(笑)今後の展開、ドキドキと楽しみにしております! (2019年2月17日 23時) (レス) id: 4fbf4fb7f7 (このIDを非表示/違反報告)
柑奈(プロフ) - 数原の愛が重すぎるも愛故にも賞味期限も全部見てます。面白いです(^^)たまーにTwitterも見させていただいてます (2019年2月4日 23時) (レス) id: 98015c6442 (このIDを非表示/違反報告)
lalagirl(プロフ) - ゆゆゆゆゆゆゆうぴ、、、おっっっとこ前過ぎてニヤニヤが止まりません笑 (2019年2月4日 22時) (レス) id: 479fcf4487 (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - やばい、裕太くんが男前すぎて、いっそ龍友くんより裕太くんとくっついて欲しくなって来ちゃいました(え)続き楽しみです(●´ω`●) (2019年2月4日 22時) (レス) id: 4fbf4fb7f7 (このIDを非表示/違反報告)
しゅんしゅん - 最後のオチは数原がいいです (2019年2月4日 17時) (レス) id: 45de7b88df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵子 | 作成日時:2019年1月13日 14時