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「ほんとに...あのスタッフも大概やけど、お前もお前であかんな。」
『え、私ですか？』
「他に誰がおんねん、」
街灯が照らす道を2人で、今度は並んで歩いてる。
きっと初めてだ、中務さんと並んで歩くの。
いつも私が後ろをついていくから慣れないなぁ。
「物好きな奴もいるもんやな」
『...失礼です。』
相変わらず塩対応な中務さん。
これが、ただのアーティストとマネージャーならもう少し傷つかなかったのに。
好きな人に、そんな事言われたら傷つくよ。
歩くスピードをゆっくりにしていって、気づいたら止まってた。
それに気づいた中務さんも立ち止まって振り向く。
「...？」
『なんで、中務さんは私のこと助けてくれるんですか...？』
「別に、」
『じゃあなんでキスしたの...っ』
そうやっていつも誤魔化して、肝心なことをちゃんと言ってくれない。
貴方に、私はどんな風に映ってるの？
言葉はくれないのにキスはして、思わせぶりだよ。
堪えられなかった想いは口からポロポロ零れていった。
「好きや、って...言ったらどうする？」
『っえ、なかつかさ、』
「あーもう...！だから好きなんやって！！」
"二回も言わせんな"と言われるけど、全く頭に入ってこない。
好き？中務さんが、私を？
「好きやからお前のこと助けるし、変に意識して冷たく当たるし」
「キスも、抱きしめんのも全部...お前が好きやから、」
『...工藤さんと、仲良しだったくせに』
「なっ...あれはしゃーないやろ仕事やも、」
『私だって好きじゃなかったらヤキモチなんて妬きません』
中務さんがやっと言葉にしてくれたのは突き放すようなものじゃなくて、受け入れてくれるものだった。
私も、素直にならなきゃ。
少し遠回しだけど中務さんが好きで、感謝の気持ちでいっぱいなんだ。
「っほんまに？」
『好きです、ほんとに』
「...俺も物好きやったってことかぁ」
『だから失礼です！』
その感謝の気持ちも愛しい気持ちも、これからどんどん増えていくなら幸せだ。
「...A、」
ほら、また増えた。
(( 好きやで ))
(愛故に、不器用で空回って)
(それでも全部受け止めてみせるから。)
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蓬 - 心にストンと落ちてくる葵子さんのお話にいっつも助けられてます。更新大変かと思いますが頑張ってください！応援してます！ (2018年8月17日 1時) (
レス) id: db0c6e08f6 (このIDを非表示/違反報告)
さちまる◎ - とてもおもしろかったです！佐野くんのお話も見てみたいです。これからもがんばってください！更新楽しみにしてます！！ (2018年3月30日 18時) (レス) id: ed9abe364f (このIDを非表示/違反報告)
葵子(プロフ) - 莉愛さん» わあああ！！めっちゃ嬉しいです...！(;Д;)(;Д;)ありがとうございますっ！！本当に励みになります！ (2018年3月27日 23時) (レス) id: 6b76cfea77 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛 - 言い忘れてました（汗）初めまして！更新頑張って下さい！ (2018年3月27日 22時) (レス) id: 936ea7fe0b (このIDを非表示/違反報告)
莉愛 - 私、この作品大好きになりました！これからも葵子さんの素晴らしい作品を期待しています！頑張って下さい！ (2018年3月27日 22時) (レス) id: 936ea7fe0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵子
| 作成日時：2018年3月9日 17時
