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｢ここ？｣
『うん、待って今開けるから...』
｢ん。｣
あれからタクシーに乗って、龍友くんと私だけ先に帰らせてもらった。
そういえば、男の人家にあげるの初めてだ。
少しだけ、緊張する。
｢わ、Aの匂いする...｣
『そりゃ私の家だからね 笑』
｢寝室、どこ？｣
『あっち、』
｢...よいしょ、｣
『わっ！ちょ、龍友くん...っ』
｢ドキッとした？｣
『...心臓に悪い。』
寝室の場所を教えたら、突然体が宙に浮いた。
驚いてしまってぎゅっと龍友くんの首に抱きついた。
いわゆるお姫様抱っこ、ってやつ。
初めてが多すぎる、全部龍友くんに取られちゃう。
｢大人しく寝とき。｣
『...ん、ありがと龍友くん。』
｢いーえ、なんか欲しいもんある？買ってくるけど、｣
『ううん、いいや。』
｢いやでも、なんか口にしとかんと｣
『寂しい、から』
『そばにいるだけでいいから。』
少しの間でも誰かいないと寂しくて、風邪を引くといつもこうだ。
1人が嫌で、怖くて、離れたくないって思ってしまう。
｢...ずるいで、ほんまに。｣
｢手出さないって決めてたんに、｣
『龍友く、ん』
｢許してな。｣
火照った頬に添えられた龍友くんの冷たい手が気持ちいい。
徐々に縮まる龍友くんとの距離は、嫌じゃなくて。
このままキスしちゃうのかな。
身を委ねて、目を瞑った。
ピンポーン________________
｢...誰やいい時にっ！｣
『わ、たし出るね！』
半ギレの龍友くんから急いで離れた。
ここから抜け出したくてベッドから出ようとすると、やんわり押し戻される。
｢おあずけ、やな。｣
眉を下げて笑った龍友くん。
俺出てくるー、と玄関の方へ行ったのを見て毛布を顔まで被った。
なんで、残念がってるんだよ私...っ！
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斐禄 - 最高すぎます……(語彙力) (2019年10月18日 18時) (
レス) id: 8cbbf12531 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu(プロフ) - 続編お願いします！笑 (2019年1月19日 11時) (レス) id: eb6070b8e6 (このIDを非表示/違反報告)
萌夏(プロフ) - 面白かったです！続編書いて欲しいです！ (2018年8月28日 18時) (レス) id: 477e912728 (このIDを非表示/違反報告)
る - 最高でした！龍友くんメインのお話でこんなにきゅんきゅんするのは初めてでした！ありがとうございました！ (2018年5月13日 17時) (レス) id: 563bc38863 (このIDを非表示/違反報告)
葵子(プロフ) - 凛々さん» コメントありがとうございますっm(_ _)m嬉しいです！(;Д;)(;Д;) (2018年4月5日 14時) (レス) id: 6b76cfea77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵子
| 作成日時：2018年2月13日 19時
