6 ページ7
.
「無理、嫌や」
『そんなこと言わずに...』
「神様は意地悪や」
今日のインタビューは女性の方が担当らしくて、私も同行するけど龍友くんがどうしても行きたくないらしい。
さっきからずっと体育座り。
...ちょっと可愛い、とか思ってないよ別に。
涼太 「いや、俺達もあの人のことすこーし苦手だからさ。龍友くんの気持ちはわかるんだけど、」
玲於 「え、龍友くんが待機なら俺も行かない」
『もう...しっかりしてくださいよ』
「...Aが、」
『はい?』
「Aが抱きしめてくれたら、今日は頑張る」
「「「...はっ?!!」」」
『え、?』
「俺、本気やで?」
俯いていた顔を少しだけ上げて、ぱちりと目が合うけどすぐにそっぽ向かれてしまった。
え、これ私に全てかかってる...?
メン 「...Aちゃん」
めっちゃ期待に満ちた目で見てくるのやめて。
玲於くんなんて小馬鹿にした顔で見てくる。
亜嵐くんは困り果てた顔...。
リーダーにこんな顔させちゃダメだよね。
『龍友くん。』
「...なに、」
『頑張ってください、無理しない程度に』
控えめに腕を回すと、後ろからは叫び声、耳元で笑い声が聞こえてきた。
それから腰に腕が回ってきて、ゆっくり抱き寄せられた。
「はい、ごちそーさん。」
『...ん?』
亜嵐 「うわ、悪い顔」
隼 「これは狙ってたやつだ」
玲於 「口元ゆるゆるだし」
「取材担当が嫌なのはほんまやで。でも仕事やから行くに決まっとるやん。」
「今日はこれで元気100倍カズハラマンやわー。」
『やられた、』
裕太 「Aも単純やなぁ」
その日の龍友くんの返しは凄まじいキレだった。
"また頼むわ"と言われたけど、絶対やってやらない。
.
2526人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
斐禄 - 最高すぎます……(語彙力) (2019年10月18日 18時) (レス) id: 8cbbf12531 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu(プロフ) - 続編お願いします!笑 (2019年1月19日 11時) (レス) id: eb6070b8e6 (このIDを非表示/違反報告)
萌夏(プロフ) - 面白かったです!続編書いて欲しいです! (2018年8月28日 18時) (レス) id: 477e912728 (このIDを非表示/違反報告)
る - 最高でした!龍友くんメインのお話でこんなにきゅんきゅんするのは初めてでした!ありがとうございました! (2018年5月13日 17時) (レス) id: 563bc38863 (このIDを非表示/違反報告)
葵子(プロフ) - 凛々さん» コメントありがとうございますっm(_ _)m嬉しいです!(;Д;)(;Д;) (2018年4月5日 14時) (レス) id: 6b76cfea77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵子 | 作成日時:2018年2月13日 19時