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「Aちゃーん、おいで?」


『...はい。』



いつもの倍甘い声でそう言われるけど、状況と表情でもう地獄絵図にしか見えない。

ちなみに玲於くんは隼くんの横で伸びきっている。




「はい、俺の膝の上。」

『え、恥ずかしすぎません?!』


「拒否権、あると思ってんの?」




何回も言うけど、目が据わってます。

仕方なく、控えめに龍友くんに背中を向けて胡座の上に座った。


これはどういうお説教なんですか?!





「玲於と最近くっつきすぎ」

『そ、うかな』

「さっき近かったで」



相談内容にとても関わる人が同じ空間にいるんだもん...!

小声で喋るから、多少は距離が近くなってしまう。



でも玲於くんだし!






「あんね、玲於も男やから」

「Aのことそういう対象で見てるかもしれないんやで?」



お腹に回された手がぎゅっと締まって、身動きが取れない。

こ、声が近い。


こつん、と頭の上に龍友くんが顎を乗せた。




「嫉妬、するやん」

『...したの?』

「当たり前。俺のAが奪られてまう。」



あの鬼の形相と共に出ていた低い声はなんだったのか。

今は少しだけか弱い声。



嫉妬、するんだね。

龍友くんが妬いてくれたことが想像以上に嬉しくて、ふふっと笑ってしまった。




「...なに笑っとんねん」

『えー、可愛いなぁって』

「うっさいわ、」



背中に顔をぐりぐり埋められる。

...無意識な可愛さ、って言うのかなこれ。



『よかったぁ、私も玲於くんみたいにしばかれるかと...』

「じゃあ、そうする?」

『イエ、ケッコウデス』






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斐禄 - 最高すぎます……(語彙力) (2019年10月18日 18時) (レス) id: 8cbbf12531 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu(プロフ) - 続編お願いします!笑 (2019年1月19日 11時) (レス) id: eb6070b8e6 (このIDを非表示/違反報告)
萌夏(プロフ) - 面白かったです!続編書いて欲しいです! (2018年8月28日 18時) (レス) id: 477e912728 (このIDを非表示/違反報告)
- 最高でした!龍友くんメインのお話でこんなにきゅんきゅんするのは初めてでした!ありがとうございました! (2018年5月13日 17時) (レス) id: 563bc38863 (このIDを非表示/違反報告)
葵子(プロフ) - 凛々さん» コメントありがとうございますっm(_ _)m嬉しいです!(;Д;)(;Д;) (2018年4月5日 14時) (レス) id: 6b76cfea77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葵子 | 作成日時:2018年2月13日 19時

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