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楽しすぎて気づけば時間は過ぎ、家はすぐ目の前まで迫っていた。
裕太くんと私が住むマンションの前まで並んで行く。それから、私は頭を下げた。
『本当に、たくさんありがとう。』
「こちらこそ、ありがと。楽しかったで。」
『...私も』
笑って言ってくれた裕太くんに、私も微笑み返す。推しがそばにいる状況に慣れてきたのか、感覚が麻痺してきたのか...。接し方がどんどん普通になってきている。
複雑な気持ちの私に、不意に裕太くんが小指だけが立った手を伸ばした。
『...裕太くん？』
「約束。...大阪に二人で行くっていう、」
冗談だと思っていた先程の言葉は、思っていたより本当らしい。
驚いて瞬きを何度も繰り返し、やっと出た声は少し震えていたような気がする。
『あ、れ...本気なの、？』
「本気。Aさんが嫌じゃないならやけど...」
『...嫌じゃない。』
嫌なわけ、ない。ああ、だめだ。推し以上の感情が芽生えそうなんて。ダメに決まってる。
私も手を伸ばし、恐る恐る小指を絡ませた。ぎゅっと結んだ小指が熱くて火傷しそう。
「俺とAさんだけの、二人の約束やで。」
彼とは思えないほど、甘く掠れた声だった。だけどちゃんと彼の声で、私の目の前にいて。
また、私の知らない彼が垣間見える。
実質、会ってまだ二日だなんて信じられないくらいに濃い時間だった。
これ、本当に夢じゃないよね？
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sui(プロフ) - このお話だいだいだいだいだいすきなんです…！裕太くんのどんなお話よりこのお話1番です(;_;) 更新されるのをずっと待っています… (2020年7月31日 17時) (
レス) id: 2efd24e246 (このIDを非表示/違反報告)
あさの(プロフ) - 突然すいません、僕らの淡い青春なんてという作品が大好きだったんですがなくなっていてショックです( ﾟдﾟ)もう見れないんでしょうか？ (2020年7月23日 3時) (レス) id: 6c0ede078d (このIDを非表示/違反報告)
ナズナ(プロフ) - 最っ高にキュンキュンして面白いです！更新楽しみにしています！ (2019年11月9日 22時) (レス) id: 06154fdfec (このIDを非表示/違反報告)
葵子(プロフ) - ふみなさん» ううううありがとうございます...！！(；； )更新頑張ります！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6b76cfea77 (このIDを非表示/違反報告)
葵子(プロフ) - smileharu1130さん» 嬉しいです...(照)ありがとうございます！！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6b76cfea77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵子
| 作成日時：2019年9月6日 23時
