喰べないからそばに居て。

青鬼と人間―８― ページ10

―――
――。


お粥を食べきる。とても美味しかった。
外を見ると、いつの間にか真っ暗になっていた。館と外の時間の流れは違うのかしら？

館に置かれている時計は７時を示している。今ならミ○クル９とか珍○景とかやってるのかも……。
試しに、テレビの電源を付ける。


“ザー、ザーッ”

画面は黒く、雑な音が流れる。
そんな音が一分くらい流れたら、映像が映る。

「あ…今、義務○育クイズだわ。
　良かったぁ、二時間スペシャルで。」
これなら、ソファに座って暇を潰せるわね。

「Aは、なに、を、みている、の？」
「テレビよ。
　とても、楽しいものよ。シアも見る？」
「シア、も、みる。」
ソファにちょこんと座る。可愛いわね。



突然、廊下に通じる扉が開き、ハンペンみたいな青い物が一直線に走ってくる。
そして、それはそのまま私にダイブ。

「フワッティー、どうし、たの？」
「――――、―――、――――！！」
フワッティーと呼ばれたハンペンは体をピョンピョン跳ねながら、シアに話しかけようとしている。(？)

「………？？」
「人間、が、きた…？
　ここ、で、まってるか、ら、喰べて、きて…？」
「―――！――、――――！！」
私の腕を起用に掴んで、フワッティーを抱きしめる形になる。
シアは、人間から元の姿になってリビングを出ていく。




しばらくテレビを見ていたら、いつの間にか夢の世界に誘われてしまった。

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