喰べないからそばに居て。

青鬼と人間―１５― ページ17

たおれた、Aを、かかえて、おくの、へやに、いく。
あの、へや、だったら、きっと、Aも、にげよう、と、しない。たぶん。


――――
――。


しろくて、せまい、おおきな、はしらの、ある、へや。
まんなかの、おおきな、はしら、に、Aを、すわらせ、て、もってきた、なわ、で、しばる。
こきゅう、が、できる、ように、して。あとは、きつく、しばる。


Aは、そとに、“おや”や、“ゆうじん”、が、いる、て、いってた。
シアたち、に、そと、は、どく。
Aは、ずっと、この、やかたで、いきて、ほしい。



……人間は、どうやって、“愛”、を、しめす、かな？
Aを、シアの、そばに、いさせたい。シア、という、そんざい、で、しばっていたい。
Aの、こころ、を、シアで、いっぱい、に、してほしい。




Aに、けせない、きず、を、のこしたい。
その、からだ、に、シアの、こども、やどして、ほしい。
かんがえる、だけ、で、からだ、が、あつい。

あつい。

あつい。



いま、むりやり、からだ、かさねあわせて、も、おこられ、ない、かな？
Aは、にげよう、とした、から……“おしおき”、しない、と。
Aが、ぐったり、するまで、キス、して、あげるんだ。ないた、て、ゆるさない。

はやく、おきない、かな？
はやく、いっぱい、“あいして、あげる”んだ。

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