喰べないからそばに居て。

青鬼と人間―９― ページ11

侵入者、を、ぜんぶ、喰べて、Aの、ところに、かえる。
Aが、おびえ、ないよう、に、人間の、すがたに、なって、ソファに、すわる。

？？
ちいさな、こえが、する。
A、から、ちいさな、こえ。フワッティーを、だきしめ、た、A。
めを、とじて、いる。
まるで、シアや、同族が、人間、を、喰べて、しんでしま、た。ような……。

「………A？」
かおを、すこし、つつく、けど、はんのう、しない。
…ほんとう、に、しんでいる？
「A、いきて、る？
　ねぇ、A……！！ねぇ！」
からだを、ゆらす。
なるべく、つよく。こわれないよう、に、して。





「―――――――………うぅん？」
Aの、め、が、ひらく。
くろく、て、ガラスダマ、のような、ちいさい、かわいい、め。
「シア……？？
　どうしたの？…口の周り、血まみれじゃないの。ちゃんと、拭いたらどうかしら。」
Aの、ちいさい、てが、シアの、かおに、ふれる。
喰った、人間、の、血が、ついた、くちに、ふれる。Aの、てに、血が、つく。

「ちょっとだけ、寝てたみたいね。
　起こしてくれてありがとう。」

“ねてた”？……睡眠？
人間に、ひつよう、な、こと。シア、は、じゃま、してしまった？

「ごめん、なさい。
　ねる、こと、じゃまし、た。」
「気にしないわ。
　……どうせ、ここで寝たら風邪ひいてしまうもの。」

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