【∞短編】メンバーでした。 (ページ15)

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しょうがないなぁ…。

「ふたりーで、♪」

『二人で過ごした時間の大切さ今になってやっと気付けたのに…』

「け～た、のーにぃ～っ♪」

「よっしゃあ！」

パチパチパチパチパチパチ…

すばるくんがとても嬉しそうに拍手する。

「やっぱりお前メンバーの中で一番歌うまいわぁ！」

「そんなことないし。」

誰もが認めるメインボーカルに褒められるのは嬉しいけど。

「なんでや！俺さぁ、この二人の花？聴いたときむっちゃ感動してんで！ビビっと来たわぁ!!ライブのときだってなぁ！毎回この歌聴くのごっっつ楽しみやもん！」

「すばるくん…。」

「確かにお前スベること多いわ笑。空気読むんも苦手や。でもな、俺らのこと毎日そばで元気にしてくれんのお前やん。お前がおらひんかったら関ジャニ∞ちゃうよ笑。関ジャニ∞のファンも減ってまうがな！」

どうしよう…なんか…

…泣けてきた(涙

「俺がもしおらんくなったらメインボーカル、丸よろしくな！」

「い、嫌やぁ！！」

すばるくんを思いっきり抱きしめた。

「すばるくんがいないなんて…嫌です…ｸﾞｽｯ…僕、そんなん、嫌です…。」

「…俺なぁ…ときどき、なにもかもが無理やぁってなんねん。俺どうなんねやろうかこの先。いつか捨てられんとちゃうか、って。」

「ごめんなさい…すばるくんっ」

腕の中にいたこの小柄な男の唇にキスをした。

顔を離すと彼の瞳もぬれていた。

「メンバーの丸山隆平として言います。あなたは僕らにとってかけがえのないメインボーカルだ。これからもずーっとセンターで歌い続けて欲しい。」

すばるくんは僕の目を見て真剣に聞いてくれてはる。

そしてもうひとつ、これはひとりの人間である僕から。

「すばるごめん。俺がふらふらしてヤス抱いたりしてへんかったらお前のこと、ここまで困らせてへんかったなぁっ」

「……おう。」

お互いに張りつめていたものがほどけた気がする

泣き崩れるすばるを人目も気にせず抱きしめて

俺もなんだか涙が止まらへんかった

今までの自分がアホらしく思えてしゃあなかった

愛すべき人はいつも隣にいたじゃないか

これからは僕がすばるくんを支えます

丸山隆平明日からもっともっと頑張ります

よしじゃあ皆さんいきますよ？

せーのっ！

パーーーーッン！

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