【∞短編】メンバーでした。 (ページ12)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:160,744 hit

丸×昴ページ12

メンバー全員用の楽屋に入るとまだ誰も来てはりませんでした。

おはよーござい～ッＭＡＸ☆

それでも一応挨拶はしておこう。礼儀でしょ。

「おはよーさん。」

「うわぁ！！焦」

扉の真横に立っていたようで気づかへんかった。

「今の動きなんやねん三流の芸人みたいやったで。笑」

「裕ちんおはよ…？」

僕がテーブルの上に自分の分ともうひとつ、そこにあったパックでお茶を作って置いてみると裕ちんはそれを飲むために僕の隣に腰かけました。

「なんか…ドキドキするぅ///」

「はぁ？？」

「いやぁ、裕ちんおってんや～って。」

「それでわざわざ茶作ったんやな。」

腕時計を見たら始めの撮影までけっこう時間がある。早く来すぎたかも。

しばらくはまだみんな来ぉへんやろなー。

「あのさぁ。」

「うん？」

「すばるってイったあとにめっちゃ腰揺らすよな。あれ無意識なんかな。」

「ﾌﾞﾌｩｩｩｩｩ！(噴」

いきなりの発言にお茶を漫画みたいに吹き出した。

「えっと…」

「俺は悪いことしたと思ってへんで。すばる、お前のもんちゃうし俺が一番可愛らしいなぁ思うてんのはヒナやから。」

「うん。あの…セックスの話やでなぁ。」

「おん。」

なんでそんな話を僕に…？

そう聞くと裕ちんは僕の耳を引っ張り上げた。

「お前がどっちつかずな態度であいつを抱いてるからやろうが！！」

「いだいいだいいだいいだいいだい…汗」

えっ！でもそんなん言うたら、

「いやおかしいじゃないですか！あなただってすばるくんを抱いたんでしょう！」

裕ちんの手を振りはらいガシッと鼻をつまんでやって、抗議する。

「…ヤスと最近なんかあったくせに。」

「……。」

手を離して一旦胸の前で両手を組む。

「俺そんな分かり易い？」

「うん。お前が感情隠すのとかムリ。」

いたたまれなくなってフゥーと息を吐いた。

「あいつ俺に抱かれながらお前のこと呼んでんねん。」

「え…。」

「迷わすようなことさせたりなや。あいつ普通のやつちゃうねんから。」

「そうですよね…。」

すみません。そんな言葉が俺の口から出た。

俺はすばるくんが好きだ。

それは確かにそうだ。間違いない。

でも、俺は何がしたいねんやろうか。