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１,思い出 ページ2
かれこれもう５年。
彼と出逢った日のことは､いまでも鮮明に覚えている...。
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私は性格と反してそこそこの学力はあった｡
なので､地元でもそこそこ有名な県立中高一貫校に入学した。
田舎に住んでいるから､別に中高一貫に行っても同じだが､将来高校の入試はパスで行けるということから､ズボラな私は即受験した。
そして見事に受かった私は､入学式を楽しみにしていた。
入学式当日､私は張り切りすぎてだだっ広い校内で迷子になってしまった。
『うえーん､ここどこー(つд⊂)』
「君大丈夫？」
『ふぇ！？』
声をかけてくれたには彼だった｡
少し幼さが残っている顔で､今とは20cmも違う君は､どこか頼りなさそうで､でもカッコよくも見えた。
『ま､迷っちゃったの泣』
「うーん､じゃあ一緒に行こっか(ニコ)」
これが､最初の君とのコンタクト。
その後は私にも別の好きな人がいたけど､それは多分本心じゃなくて何処かで彼を探していて､彼の横にいたそいつを好きだと勘違いしていただけだと思う。
それからも時はすぎていき､楽しい思い出も､悲しい思い出も出来ていった。
そして､ある日私は気づいた。
彼を目で追っていることを....｡
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作者名：黒狼 | 作成日時：2016年6月30日 1時
