アイツの空６ (ページ42)

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やからよう分からんかってんな。

亮は、無理矢理別れさせられる、言い張ってて。

絶対に内緒にしとくねんて。

咲ちゃんとの付き合いのために、
俺らもいろいろ協力してる。

亮って、案外な、恋に生きる人やねん。

マルと大倉は、年がら年中恋したい！言うてる割に、特定の誰かと長続きしてる様子が全くない。

もう一回、社長に頼みに行こう。

そう決めたら、
安心して、

いつの間にかうとうとしてた。

夢の中で、
Aが優しい声で俺をずっと呼んでくれてた。

章大、章大、って。

空におっきな虹がかかる。

章大が好きです。

あの一言がもう一回聞きたい。

恥ずかしそうにしてて、
ほんまに可愛いかった・・・

夢の中でもそんなこと考えてて。

幸せな気持ちで満たされてたら。

いつの間にかラジオ局に到着。

「着きました」

淡々とした声がして。

ハッとした。

亮が俺の肩にもたれかかって寝てたから、
ゆらゆら揺らして起こした。

今日はAが聞いてくれてんねんから。

絶対に噛みませんように。

ラジオ収録が終わったらすぐに。

萩野さんが新しいマンションまで送ってくれた。

まずは自分の部屋に寄って、お泊りの用意して。

買ったばっかの車でAの家まで行こ。