６５ ページ5
「大和、凛。
子供は寝る時間や。
はよせえ」
ぶちぶち言う子供達を追い立ててる。
「ええっ。
まだいいじゃん。
しんちゃんの友達来たのにぃ。
凛もサイダー飲むぅ」
「俺は子供じゃない。
もう14だし」
すっかり懐かれてるじゃん。
凄過ぎ。
「あほか。
未成年はみーんな子供じゃ。
こっからは大人はしっぽりする時間やねん。
部屋戻れ」
部屋って？
シンゴの書斎は、いつの間にか、
大和って呼ばれてる結衣ちゃんの弟のもので。
寝室は、凛ちゃんていう妹と結衣ちゃんの部屋になってるみたい。
「シンゴ、どこで暮らしてんの？」
「俺はこのリビングだけや。
このマンション誰かに貸して、
でっかい一戸建て借りよか思うて。
今、不動産屋をあたってるとこや」
「すっかり家族じゃん」
「まあな。
一気に弟妹が３人も出来てもうたわ」
がっはっはって笑ってる。
シンゴの懐の広さは宇宙並みだな。
脱帽した。
子供達がそれぞれの部屋に引っ込んでいって、
飲み会スタート。
ホットプレートで焼肉をシンゴが焼いてくれてる。
おしゃれなリビングに黙々の煙。
結衣ちゃんは、
甲斐甲斐しく、
切った野菜や飲み物持って来たり、
全然落ち着かないから。
「結衣、お前も座れ」
シンゴが、自分の隣に強引に座らせて。
「お前は痩せすぎやからな。
また倒れたらあかんから、
肉ばっか食え。
奮発してええ肉買うたからな」
結衣ちゃんの取り皿に、
バンバン、お肉を追加。
今年の春入って来たばっかの江南くんが、
「結衣先輩って、
村上編集長の彼女だったんですか？」
すばって聞いて、
瞬間、どつかれた。
「今の話、聞いてなかったんか？
結衣は妹みたいなもんや。
７歳も年下のひよっこなんか女として見れるか」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 321人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年8月28日 16時
