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つい本音がこぼれたら。
叔父が苦笑いした。
「さっそくのろけか」
「違うよ。
章大はもう・・・
私なんか忘れたんだと思う。
再会しても連絡一つくれないし・・・」
「本当にそう思う？
さっきの理想の女性像は、
Aの事だろ？」
叔父に聞かれて、内容を必死で思い出す。
お風呂掃除。
一緒にやったな・・・
急に思い出した。
でもそれだけで・・・
章大がまだ私を好きなんて。
さすがに、そんな短絡的に出来てないや。
「章大くんの事務所には、
俺からも頼んでみる。
二人の結婚を許してやって欲しいって。
半永久的にクロスザスカイとのCMの契約する。
それに、スポンサーになってるドラマやバラエティ番組へのメンバーの出演も打診する。
スポンサーからの頼みなら、
なかなか断れないだろう」
話が大きくなり過ぎて、焦る。
叔父の方が先走ってる。
「亮治叔父さん、それは・・・
ありがたいけど。
章大の気持ち、分からないし・・・
迷惑かけたくないから。
そんなこと打診されたら、
反対に好きじゃなくても私と結婚しなきゃいけなくなるよ・・・」
「まずは、章大くんにぶつかるのが先だな」
叔父が私の背中を押す。
そんな勇気、あるのかな。
私に・・・
「結局、母娘、同じようなタイプの男が好きなんだな。
自分の道一筋で、誰より優しい・・・」
亮治叔父さんは、
お父さんのこと、
良く思ってないって、
信じ込んでたのに。
そんな風に言ってくれて、
胸がジンとした。
「Aは、
お母さんにそっくりになったな・・・」
やけにしんみり言うから。
もらい泣きしそうになるじゃない・・・
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年8月28日 16時
