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「ちょうど話題が出ましたので。
理想の女性のタイプは？
お一人ずつ、お願いします」
結衣ちゃんが慣れた感じで進めてく。
すっかり一人前の記者で、
私の出る幕なんてない。
ただ、隣で監督してるだけ。
みんな、タイプの女性なんてあるんだ。
聞かれ慣れてるせいか、
よどみなく答えてく。
大倉くんは小さくて甘え上手なひたすら可愛い子だって。
分かる気がする。
錦戸くんは、反対で、
しっかり自分を持ってて、
ぶりっ子せえへんヤツって言うから。
ちょっと笑いそうになる。
まだ若いなあって。
丸山くんは変わってて。
ストライクゾーンが広いみたい。
頑張ってる女性が好きという、無難な答え。
大抵の女性は、みんな頑張ってるから、
大抵の女性はタイプですって。
インタビューが終わった人から、
重盛さんと、
社内にあるスタジオに移動して、
写真撮影が始まってる。
最後に残ったのは章大。
ちらって私を見てる。
「僕は・・・
料理がうまくて。洗濯出来て、
特にお風呂掃除上手い人がええな。
家事を教えて欲しい。
俺の友達にもええ感じで接してくれたり・・・」
そうなんだ。
全然、知らなかったし。
「家庭的な人って事ですか？」
結衣ちゃんが聞く。
「それだと読者さんの反感かいそうなんで、
他にありませんか？」
章大が相手だから、
結衣ちゃんも言いたい放題だ。
「笑顔が可愛いくて、
いつも笑ってくれるような人がええかな。
それと・・・
おんなじ感覚で景色とか、歌を楽しめたり・・・」
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年8月28日 16時
