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「姪っ子でね。
安田くんと錦戸くんとは、
仲良くしてもらってたみたいで・・・」
叔父が大倉くんと丸山くんに説明してる。
「ヤスは分かるけど。
なんで亮ちゃんまで・・・」
大倉くんが言うのを、
丸山くんが口を塞いで阻止した。
「あれ？
君・・・」
清水先生がまじまじと章大を見てる。
「あの時の。
患者さんの彼氏だ。
金髪だから分からなかった。
あ。
こんなこと言っちゃダメなのかな。
今はタレントさんなんだよね？」
「ご無沙汰してます。
あの・・・」
章大、清水先生に、何か聞きたそうにしてる。
清水先生が、
亮くんにも気付いて。
「あっ、こっちの子も。
前にフレンチレストランで会ったよね？」
そう聞いた。
「あっ。
あの時のおっ、
男の人・・・」
亮くんが目を見開いた後で、
私のこと、少し切ない顔で見た。
章大が、
私の手元に視線を落とす。
指輪を確認したように見えた。
勘違いかもしれない。
ただ、俯いただけなのかも・・・
「僕は、Aちゃんの婚約者、に、
なりたいと思ってる、清水と申します。
大津総合病院の内科医をしてます」
清水先生が、ぺこんてお辞儀をした。
章大、私と清水先生とを見比べてる。
探るような、切ない目。
苦しい。
まだ私のこと、少しは好き？
確かめたい。
そんなこと、出来るはずもないのに・・・
マネージャーさんらしい人が、
４人を迎えに来た。
「俺ら、この後、
CMソングを演奏させてもらうんです。
よろしくお願いします」
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年8月28日 16時
