アイツの空５ (ページ20)

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そう言ったきり。

「親には反対されないって、分かってたんだ・・・」

問題は叔父だ。

「そうなん？
俺、めっちゃ緊張・・・し、てた・・・」

膝枕してあげてた章大の声が、
途切れ途切れになってる。

あれ？

眠っちゃった？

可愛い寝顔。

年上彼女の実家に行くなんて、
やっぱり疲れたのかな。

プレッシャーだったのかも。

長い睫毛。

高い鼻の頭にちゅってする。

可愛いらしいのに、
やけに男らしい顎のラインと首の喉仏。

お母さんの言う通り。

章大の見た目もタイプそのものだ。

中身はもっと。

ずっとずっと一緒にこうしていられたら。

他になんにもいらないよ・・・

朝起きたら。

章大はかなりご機嫌斜めで。

「なんで起こしてくれへんかったん？
休みやったのに・・・」

泣きそうな顔で訴えてくる。

「気持ちよさそうに寝てたから。
ソファでお布団かけてあげたでしょ？」

「そういう意味ちゃんねん。
分かってるくせに。
一週間、我慢やん」

若いんだなあって。

可愛い。

「でもこれで貸し１なくなったよ？」

ふざけて返したら。

「嫌や。
あれはおまけやもん。
今は逆に平日に貸し１」

わけの分からないルール。