アイツの空５ (ページ19)

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「亮治叔父ちゃんのことはね、任せて。
Aの誕生日だし、
来週末にでもみんなで食事して、
話しましょ」

力強いお言葉。

亮治叔父さんて、所詮、シスコンというか。

お母さんには甘いから。

「助かる。
金曜は予定があるの。
だから土曜か日曜で」

「誕生日当日はデートだな」

からかってきたところに、
章大が戻って来た。

「誕生日はお借りします」

章大がそんな挨拶して、

「どうぞどうぞ。
なんなら、一生貸しときます」

お母さんがはしゃぐから。

「もう、変なこと言わないで」

慌てて、章大の手を引っ張って家を出て来た。

お母さんが慌てて追いかけてきて。

「駅まで車で送るから」

って。

駅までの道も、お母さんと章大、
二人でずっと盛り上がってた。

なんか私よりも気が合うみたい。

家に帰ったのは、９時過ぎてた。

離れたくなくて、
私の部屋に章大もくっついて来て。

お風呂に一緒に入って、
今はソファでまったり中。

「お母さん、めっちゃ可愛い人やな。
Aにそっくりやのに、
性格が真逆でびっくりしたあ」

章大、そればっかり。

「はしゃぎ屋さんなの。
情熱的だし、前向きだし。
ごめんね。
びっくりしたでしょ」

「ううん。
俺、反対されるってビビってたから。
めっちゃ安心したし。
嬉しかった」