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目が合った。
言い訳しなきゃ。
言い訳・・・
する必要あるの？
私とショータはただの先輩後輩。
ショータには彼女だっている。
私がシンゴと付き合おうとどうしようと、
どうでいい。
ショータが、先に目をそらした。
そんなことされたの、初めてかもしれない。
切ない顔してる。
どうしたの？
意識してるのは、私だけのはずなのに。
あんな目で見るなんて。
まるで、嫉妬してるみたいだった・・・
まさかね。
私もだいぶおめでたいな。
すぐに自分の都合の良いように、
脳内で事実を書き換えて。
笑っちゃうわ。
コンサート当日の金曜がやって来た。
朝から、ワクワクしてて、
顔がにやけてるかも。
隠しきれないこの、
うきうき感。
今日まで、
毎日のように、
ショータが、
クロスザスカイについて、
メールくれてた。
いろいろ知ってから、
ライブに来て欲しいって。
気持ちは最高に盛り上がっちゃってる。
ショータのラインは、
絵文字と画像のオンパレードで、
全然、敬語なんか出てこなくて。
彼氏とやりとりしてる気分味わっちゃってる。
「なんかあんのか？
なんで浮かれてんねん」
編集部ですれ違い様に、
シンゴにどつかれた。
いつもなら、
「痛いなあっ！」
って。
どつき返すとこだけど。
今日の私は心が空のように、
そう、ショータばりに広いのだ。
つい、コピー機の前のショータの方、
ちらって見ちゃって。
ショータも目配せしてくれた気がする。
優しい笑顔が、あんまりにも可愛いくて。
ダメだ。
秘密の約束。
秘密の社内恋愛。
気分だけでもいいの。いいの。
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年7月7日 9時
