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「すいません。
すぐに直します」

ショータが謝って慌てて書き直し始めた。






先月号の締め切りがやっと終わったところで、
もう今月号の企画会議。


会議室では、相変わらず、
シンゴがピリピリしてる。


「どれもこれも、
過去の焼き直しみたいな企画ばっかや。
誰かもっと目新しいんないんか」


そうは言っても。

溢れんばかりの泉のようにアイデアが浮かんだら苦労しないよな。


そこに、
結衣ちゃんがコーヒーを人数分持って来た。


ショータに、


「頑張って」


可愛いガッツポーズしてる。

ショータも嬉しそうにはにかんだ。


はあ。

なんでこんな場面、見ちゃったんだ。


結衣ちゃんが出てった後。


ショータが、


「はいっ、いいですか」

元気よく、手を挙げた。


「おお、なんや」

シンゴがショータを促す。


「あのお、
奥さんになっても、
持ち続けてる夢っていう企画はどうですか。
モニターの人に協力してもろて。
アンケートも取って」


ショータ、そんなこと考えてたのか。


「うーん。
切り口によってはおもろいかもな。
資格試験とかの情報と合わせればな。
ショータ、また詰めて企画書出してくれ。
とりあえず、
今月の巻頭記事は、
Aが出したプチ贅沢シリーズ第一弾、
自分へのご褒美旅企画でいくか」


たまには、
贅沢をしたいのが女心だと思うんだよね。

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年7月7日 9時

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