スクポリさんと闇深い少女【青のSP】 (ページ9)

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あれから昼休みになり音楽室からはピアノの音色が聞こえてきたので私は迷わず音楽室に入る

すると中にいたのはいつもと同じで3年3組の奈良橋英里だった

A｢まだ小川香織の事忘れられないんだ｣

そう言うとピアノを引く手がぴたりと止まった

奈良橋｢……悪い？｣

A｢別に。早く忘れた方がいいのに……｣

奈良橋｢え？｣

私の言葉に不思議に思ったのか奈良橋は私の顔を見つめ出した

すると背後から人の気配を感じ、後ろを振り向くとスクポリが立っていた

A｢…じゃ｣

そう奈良橋に言い残して私は音楽室から出て行き、物陰に隠れてスクポリと奈良橋の盗み聞きを始める

嶋田｢モーツァルトのレクイエム死者を弔う為の曲だよな｣

奈良橋｢そっか、貴方今日来たばかりだもんね。この学校にはね、奇妙な噂があるの｣

嶋田｢噂？｣

奈良橋｢亡霊が住み着いているって｣

嶋田｢亡霊……｣

奈良橋｢無念の死を遂げたある人がこの学校の中をさ迷ってるんだって｣

嶋田｢無念の死ってどういう意味だ｣

奈良橋｢さぁ。何か学校に深い恨みでもあるのかもね｣

無念の死…ね……

A｢笑わせんなよ……ﾎﾞｿｯ｣

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