青の微熱(1)

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秀「西島ってさ、祭りの夜どこ行ってたの？」









秀太くんの目は少し冷たくて
何かを見透かすような目だ









「...ちょっと具合悪くて...先に帰ったの」









うまく誤魔化せたかな...？









千「...あの日も真司郎が実彩子さんに何かしたのかな？」



「あの日もって...何で？」









千晃は気まづそうな顔をして









千「実彩子さんが『真司郎が倒れてる』って言いに来たんだけど」



千「ものすごい号泣してたの」









千「それで...真司郎が実彩子さんを襲ったんじゃないかって噂になってて」









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何で





こんな最低な話になってしまってるの









秀「...だけど真司郎に聞いてもさ」



光「祭りの夜のこと何も言わないんだよね」









秀「...真司郎はそんなことする奴じゃないって俺たちは思ってる」



光「ただ分からないことが多すぎてね」







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ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ









千「...教室戻ろっか」









気がつけばあんなに騒いでいたクラスの女の子達も
いつの間にかいなくなっていて








結局は噂話が好きなだけな人たち








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千晃は私の手を取って









千「私も真司郎はそんな事しないって思ってる」



千「...でもAを傷つけるなら許せないかな」









そう言って
愛くるしい笑顔を見せてくれる千晃









こんな素敵な友達に出会えたのも



今の私がいるのも









全部全部



真司郎のおかげなの









.







もし私が隆弘くんにされていることを
「助けて」と周りに言ったら









真司郎のことも苦しみも全部解決できるのかな








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でも



そんなのできない









私はなんて弱い



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