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濡れた制服を脱いで、急いで服を着替えていると
部屋のドアが突然開いて
隆「大丈夫?」
扉を閉めながら、思ってもないことを口にする彼に
私の怒りは限界だった
「何で...っ...真司郎の前で、あんなことするの...?」
目に溜まる涙がこぼれないように
隆弘くんに訴えかけると
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隆「...気持ちよかった?」
私の気持ちなんて1ミリも伝わらない
どうして、そんな普通の顔していられるの?
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私はあなたが怖い
怖くて、仕方ない
顔なんて見てられなくて、視線を落とす
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「私...隆弘くんが怖いよ」
「どうして、いつも私を追い込むの?」
いつもいつも、何もかも操ってるみたいに
真実も嘘も全部混ぜ合わせて
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「彼女のことだって...」
隆「あぁ、あれは嘘だよ」
まるで当たり前みたいな声に驚いて
もう一度見上げると、得意の笑顔をみせて
隆「Aと真司郎くんのこと知ってるよっていう警告」
隆「そんなことも気がつかなかった?」
どうして一瞬でも忘れたんだろう
この人の束縛、呪縛、狂気
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隆「...何、その顔?」
あまりの恐怖に歪んでしまった私の顔に
気に入らなかったんだろう
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視界がぐるっと回って体に衝撃が走るさ
背中には床、目の前には隆弘くんの顔
隆「...Aこそ嘘ついたくせに」
隆「海で初めて会った時、気づくべきだった」
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隆「...転校生はあいつだって」
私にしか聞こえないような低い声
何の感情も読み取れない表情
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あぁ、ダメ
もう逃げられない
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強引に開かれる体
動けないように彼に縛られてしまう
「やだ...っ、隆弘くん、やめて...っ....」
隆「...嫌なの?」
投げ捨てられた下着
乱されていく自分に、涙が出る
隆「もう、こんなのに...抵抗するんだ?」
ベルトが外れる音
この音、大っ嫌い
隆「...二度と嘘つくなよ?」
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彼の腕の中で暴れたって勝てるはずがない
隆「...A」
望んでもいない
無遠慮に私に隆弘が入って
糸が切れたように涙が零れた
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り ょ う な な *(プロフ) - また宇野ちゃんのセリフ「読んでくる」になってます! (2018年3月15日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
Raichi(プロフ) - すごく世界観に引き込まれます!これからも楽しみにしてます!本当に大好きな小説です! (2018年3月13日 22時) (レス) id: 4945e2470c (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - No way backも大好きですがこの作品も同じくらい大好きです(*^^*)更新いつも楽しみにしているのでこれからも頑張って下さい!! (2018年3月13日 20時) (レス) id: 3834e8eb4b (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な *(プロフ) - ななさん» いえいえ(*´`*) これからも応援してます♪ (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な *(プロフ) - 更新頑張ってください(*´`*) (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2018年1月5日 19時