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スカートの内側にある手は
直接、太腿を撫で始めて
「...っ...」
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隆弘くんは、真っ直ぐ真司郎を見ながら話を続ける
隆「Aは...昔、両親を事故で亡くしてるんだ」
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隆「親戚中をたらい回しにされてた時に」
隆「家族ぐるみで仲が良かった西島家が引き取ったんだ」
そう、この家に来た時
優しく迎えてくれる西島のおじさん、おばさんに
私を大切に思ってくれる存在に何度涙したことか
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隆「俺と弟たちは、Aと血の繋がらない兄妹なんだ」
隆「昔の呼び方のままだからAは名前呼びなんだよ」
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隆「..まぁ、この島にいる人はみんな知ってるけどね」
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真「...そうやったんや」
真司郎は小さな声で呟いて
同情ではなく本心から心配した
そんな思いが伝わる優しい目を向ける
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なんて、そんな話をしているくせに
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隆弘くんの手は既に下着の中まで
遊ぶように、探って、なぞって
「...っ...」
私はこの不快感を声に、表情に出さないよう
とにかく必死に堪えた
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隆「Aは...本当によくやってくれてね」
隆「母さんの家事を手伝ったり」
隆「弟達の面倒や父さんの晩酌の話し相手も」
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隆「...俺とAは昔から仲が良くてね」
隆「俺がすること、何でも受け入れてくれるんだ」
そんな意味深な言葉と同時に
隆弘くんの指が、突然私の奥まで触れてくる
「やっ...」
ガタンッ
反射的に足を動かしたら、膝が机に勢い良くぶつかる
机の衝撃と共にコップが倒れてしまう
真「あ...」
倒れてしまったコップから溢れる麦茶
私のスカートをどんどん濡らしていく
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真「膝、痛いやろ?大丈夫?」
「うん...」
私を心配しながら、零れた麦茶を拭いてくれる真司郎
恥ずかしくて目も合わせられない
「...濡れちゃったから着替えてくるね」
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そう言って部屋から出る私を
濡れた指を舐めて、隆弘くんが見つめていた
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り ょ う な な *(プロフ) - また宇野ちゃんのセリフ「読んでくる」になってます! (2018年3月15日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
Raichi(プロフ) - すごく世界観に引き込まれます!これからも楽しみにしてます!本当に大好きな小説です! (2018年3月13日 22時) (レス) id: 4945e2470c (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - No way backも大好きですがこの作品も同じくらい大好きです(*^^*)更新いつも楽しみにしているのでこれからも頑張って下さい!! (2018年3月13日 20時) (レス) id: 3834e8eb4b (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な *(プロフ) - ななさん» いえいえ(*´`*) これからも応援してます♪ (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な *(プロフ) - 更新頑張ってください(*´`*) (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2018年1月5日 19時