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あんまりにも微妙な顔だったので思わずこちらも首を傾げてしまった。そんな私の顔を見たホップが「このポケモンなんだけど」そういってモンスターボールから出したポケモンは―――
「ん、…ん？」
なんだろう、このポケモンは。
犬型ではあるがパルスワンでもウインディでもない、全く見たことのないポケモンだった。
謎のポケモンは私を一瞥するもあまり興味がないらしく、ホップへと視線を向けた。
「この子は…」
「こいつはザマゼンタって言うんだ」
「……ザマゼンタ？もしかしてガラル地方に伝わる伝説の…？」
「そうだ！へへ、かっこいいだろ！」
「えぇ！すごいじゃない！」
そういえばソニアが電話口で言っていたっけ。
ガラル地方に伝わるあの伝説は新種のポケモンだったとか――なんとかかんとか。
興奮気味に語るソニアの勢いに負けて長時間その話を聞かされたせいか、あまり詳しい話は覚えていないが確かそのようなことを言っていたような気がする。うん、――恐らくこの考えで間違いはないような気がするのは、この目の前のポケモンが妙に厳かな雰囲気を放っているせいか
「でも…このザマゼンタが全然ご飯を食べてくれないんだ」
「あら…」
「やっぱり伝説の生き物だからおれが買うようなフードじゃダメなのか？！」
以前、彼はポケモン博士を志すのだと言っていた。
それはソニアからも話を聞いた。ホップは猪突猛進なところがあるけれど、それでも愛情を持って、探求心を強く持って頑張っているのだと。
だからこそ、せっかくザマゼンタが自分の仲間になってくれたというのに、自分のせいでザマゼンタは健康が保てないのではと歯がゆく思っているのかもしれない。ホップは視線を落とすと拳を強く握りしめた。
「……、ねぇ、ホップ。捕まえてからザマゼンタは一食もご飯を食べていないの？」
「ううん、カレーだけは食べるんだ」
「カレーって、あのキャンプとかで作ってるようなやつ？」
「そうだぞ。でもそれだけじゃ栄養は足りないだろ？」
「そうね」
見る限りザマゼンタは太ってもいないし、痩せすぎている様子もない。それはおそらくホップがポケモンフードを食べないのであればとカレーを食べさせているのであろう。――が、確かに全食カレーというのはあまり良いとは言えないか。
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モモ - ネズさんまだかなぁ〜 (2020年1月1日 12時) (携帯から) (
レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - かっちゃんさん» ありがとうございます！ゆっくりではありますが楽しく書きたいと思います^^ (2019年12月30日 23時) (レス) id: 72a7a46fdc (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - すごく読みやすいです！！！更新､楽しみにしてますね！！ (2019年12月28日 20時) (レス) id: 17dcb00d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青 | 作成日時：2019年12月24日 13時
