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心地良い ページ15

「なんで私なの?

他にももっと伊野ちゃんの友達になりたい女の子なんていっぱいいるよ?

可愛い子だっているのに。」



何で私はこんな気持ちになってるんだろう。



それは昨日の夜に寝ている彼を見て感じた気持ちと同じ。


自分でも嫌になる反抗的な言葉。


それにも彼は優しく言葉を返す。



「別に可愛いとかでAと友達になったわけじゃないよ。

もっと別の理由があるの。」

 

彼の言葉を嫌な風にとって子供っぽい返しをしてしまう。

「可愛くないの知ってるもん。

面倒な子だって思われてるもん。」

 
すると


痺れを切らした彼が私への想いを早口でぶつけてくる。

 

「あーもぅそういう意味じゃなくてぇ。

 

Aは俺のことアイドルじゃない普通の大学生として接してくれるでしょ?

 

たしかに俺の仕事を考えて気遣ってくれるとこもあるけどね。


だけどそれも必要な時にちゃんとそういうことしてくれるだけで他は普通に接してくれるでしょ?

それが俺には心地良いの!


 面倒なんて1回も思ったことなんてないから!」

 

『心地良い』


私も彼と一緒に居て同じことを何度も思ってる。



伊野ちゃんは言い切ったあとに一息つきまた落ち着いた口調で話し始める。

 

「たしかに、正直言うと女の子からのお誘いなんてたくさんあるよ。


友達以上の関係を望む子もいるし。」

 

今まで知らなかった彼を取り巻く女の子事情が分かってしまった。

その言葉を聞いてまた下を向く。

 

私の様子をちらっと見て彼は言葉を続ける。

 

「でもそれってみんな俺の仕事を見て寄ってきてるだけなの。


それが分かってるからそういう子とは繋がりを持たないって決めてるの。」


彼の仕事に対する姿勢が垣間見える。


そして彼は切羽詰った声でまた私に呼びかける。


「ね。俺の方見て。」


彼の私への想いを聞いてさっきまでの素直じゃない自分が姿を消そうとしている。



今度は呼び掛ける声を聞いてからすぐに彼の方を見た。

 

特別な存在→←素直になれない



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧 , 山田涼介   
作品ジャンル:恋愛
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☆☆さお☆☆(プロフ) - naaさん» コメントありがとうございます。 自分の書いたお話しを楽しんでいただけていてまた更新を頑張ろうと思います。 言葉の使い方ですが二人の清い雰囲気を出す為自分でも気をつけている点なのでそのようなお言葉をいただけてとても嬉しいです。 (2018年2月15日 20時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
naa(プロフ) - 凄い楽しくて何より言葉の使い方がとても綺麗なので読んでてて心地よくなります!これからもゆっくり頑張ってください!更新楽しみにしてます。 (2018年2月15日 14時) (レス) id: dce36abc3b (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - 苺にゃん´`*さん» コメントありがとうございます。 とても嬉しくお話しを書く励みになります(>_<) お話の方も頑張って更新していきたいと思います。 (2018年2月14日 21時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
苺にゃん´`*(プロフ) - すっごく面白いです! キュンキュンします! 更新楽しみにしてま~す! (2018年2月13日 23時) (レス) id: 9828435108 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆☆さお☆☆ | 作成日時:2018年2月11日 1時

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