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真夜中の出来事 ページ12

「A俺のこと見て。」

伊野ちゃんから名前を呼ばれる。

いつもはその声に安心して素直になれるのに今日は全然ダメ。


他の女の子にもこんな甘い声でしゃべり掛けるのかなって思っちゃってるから。


 

まだ体調が戻っていない彼の負担になっているのは自覚している。

 

面倒な子だって思われてるのも分かる。

もう友達をやめたいって思てるかも。

 

 

彼にだって1人や2人それ以上かもしれない女の子の友達がいるかもしれない。


だから私もその内の1人だって思えばいい。

 

でも今まで会ってた伊野ちゃんはそういう子の存在を見せてこなかった。


だから私も勘違いしていた。



伊野ちゃんの女の子の友達は私しかいないんじゃないかって。




でもそれは勘違いだってわかったの。

昨日の夜中に彼が起きて私にしたことでそんなことはなかったと気付いてしまったから。





「ねぇ。A。こっち向いて。」

夜中伊野ちゃんに背を向けて寝てた私。


まだ半分夢の中の彼が甘えながら私を呼ぶ。

それがいつもより低い声で苦しそうだから私も夢から覚める。


彼は寝てから何度か熱でうなされていた。

その度に可哀想だけど起こして水分をとってもらったりして落ち着かせている。

それで私も眠りが浅くなって彼の声ですぐに起きてしまう。


だから今もその辛そうな声で熱が上がってしまったかと思い心配して彼の方を向く。


すると少し離れて寝ていたはずの伊野ちゃんが目の前にいる。


その距離数センチ


彼の苦しそうな息遣いや熱で潤んだ目がすぐそこにある。


それに驚いて身体が固まってしまう。


とろんとした眠そうな表情。


その表情でいつもの彼が言わないような言葉が伝えられる。



「ねっ。Aとくっつきたいの。」



私の知らない彼の一面を見る瞬間

身体の距離→←大きな誤解



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧 , 山田涼介   
作品ジャンル:恋愛
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☆☆さお☆☆(プロフ) - naaさん» コメントありがとうございます。 自分の書いたお話しを楽しんでいただけていてまた更新を頑張ろうと思います。 言葉の使い方ですが二人の清い雰囲気を出す為自分でも気をつけている点なのでそのようなお言葉をいただけてとても嬉しいです。 (2018年2月15日 20時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
naa(プロフ) - 凄い楽しくて何より言葉の使い方がとても綺麗なので読んでてて心地よくなります!これからもゆっくり頑張ってください!更新楽しみにしてます。 (2018年2月15日 14時) (レス) id: dce36abc3b (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - 苺にゃん´`*さん» コメントありがとうございます。 とても嬉しくお話しを書く励みになります(>_<) お話の方も頑張って更新していきたいと思います。 (2018年2月14日 21時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
苺にゃん´`*(プロフ) - すっごく面白いです! キュンキュンします! 更新楽しみにしてま~す! (2018年2月13日 23時) (レス) id: 9828435108 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆☆さお☆☆ | 作成日時:2018年2月11日 1時

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