フィルターをはずして ページ30
『すごい。
男の子ってこんなにたくさん食べるの?』
私は今皆が綺麗に食べてくれた
お皿を洗いながらその食欲に驚いていた。
『ダンスレッスンの後にしてもすごすぎる』
『少し休憩したらケーキも食べるて言ってたよね。
底なしだなぁ』
ケーキまでの間、4人はゲームをしたりそれぞれリビングで過ごしている。
洗い物が終った私はそれを見てそこからこっそりと出る。
廊下に出て少し歩き壁に背を預けずるずると床に体操座りをしてしまう。
『思ったより緊張しなくてよかった。
皆良い子で涼ちゃんも楽しそうだったな。』
でも、男の子があんなにたくさんはやっぱりパワーが違う。
久しぶりのたくさんの男の子に少し疲れが出てしまう。
『もう少し休んだらリビングに戻ろう』
そして休んでる間に彼のことを考える。
『伊野尾さん今日も優しかったな』
彼は私のことをよく見てくれていた。
答えずらい質問があるとさりげなく助けてくれた。
『彼は私の嫌な記憶にある男の子と全然違う』
そして自問自答してみる。
『そんなに男の子ってことはネックなの?』
彼が同性じゃないだけでフィルターを掛けて
繋がりを絶とうとしてた。
だけど心はそれを拒絶してる。
私の心は彼の中身をみて判断してるから。
そして彼からの言葉を思い出す。
『友達になったらまた美味しいご飯
一緒に食べに行こうね』
「こんなに待たせててもまた一緒にご飯食べてくれるかな?」
一人で今の素直な気持ちを呟く。
冷たい床に座り自分の答えを見つけようとする。
だから気づかなかった。
リビングに続く扉が開いて廊下に人が来たことを。
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作者名:☆☆さお☆☆ | 作成日時:2018年1月4日 1時