誕生日会の始まり ページ26
Kei Side
部屋に入って最初に目に入ったのは
ダイニングテーブルに並べられた
たくさんのご馳走。
そして可愛い食器類。
「すごっ!
これAが全部作ってくれたの?」
山田が目を輝かせている。
「うん。
でも見栄えが良くて簡単なものも入ってるよ。」
小さく答えるAちゃん。
『この前料理得意って言ってたもんなぁ』
俺らも口々に料理について誉めると
彼女は嬉しそうに小さな声でお礼を言った。
「あのっ。
まだパスタとかオムライスとかも作れるので。
あと、白米もあります。
餃子はごめんなさい。
作れませんでした。」
この部屋に入って挨拶以外に
初めて俺ら3人に話し掛けてくれた彼女。
3人ともテンションが上がってしまう。
「えっ!
俺らの好きな食べ物知ってくれてるんだ!
オムライスってウィンナー入り?」
「えっと。鶏肉です。。
唐揚げに鶏肉使ったので。」
大声出さないでってこと忘れて
ガンガン行く大ちゃん。
「餃子は作る時間無かったよねぇ。
でも今度来たときに作ってね。」
「えっ?
今度ですか?」
優しく次の約束にきちんと繋げる知念。
「山田のおねぇさん
白米好きなの知ってくれてるんだぁ。
嬉しいです。」
「あの。白米好きは有名なので。」
初対面ぽくしようとする俺。
3人の反応に律儀に全部に
返してくれるAちゃん。
唯一、俺の言葉で彼女が少し眉を下げた
ような反応をしたのが気になったけど
今はそれを聞けない。
「A大変だったでしょ。
皆の好きなもの用意して。
ありがとね。」
またここで出てくる山田のカレシ感。
そして
「 ねぇ。お腹空いたから食べよう。」
山田から声がかかり皆で席に着く。
もちろんお誕生日席は山田。
そこから時計回りにAちゃん、知念。
知念の向かいに俺、隣に大ちゃんの順に
席に着く。
Aちゃんと向い合わせは
大ちゃんになった。
『Aちゃんから一番遠い席だぁ』
少しテンションが下がる。
そして、大ちゃんが乾杯の掛け声を掛ける。
「山田誕生日おめでとう!!」
こうして、5人での誕生日会が始まった。
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作者名:☆☆さお☆☆ | 作成日時:2018年1月4日 1時