21-水を得た(い)魚 ページ22
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昨日はフロイド先輩の顔が頭に浮かんであんまり眠れなかった。
ただ、危ないからって送ってくれただけだけど、そのために私を追いかけてきてくれたことが嬉しくてたまらなかった。
それに、今まで向かい合ってしか見たことがなかったけど。
初めて、フロイド先輩の隣に並んで歩いた。
先輩、おっきかった。
背だけじゃなくて、手も。
「……よし、今日も一日頑張ろう！」
今日も暑いけどバイトだ。
それに、お店にはフロイド先輩も居る。
ちゃんと話せるかな。
先輩の顔見たら照れてお話できなくなっちゃいそう。
「今日も、沢山話せるといいな」
先輩に可愛いと褒められた髪型に今日もしていく。
単純だと思うだろうけど、私はちょろいんだ。
先輩が可愛いというのならもう一生ポニーテールでいい。
「張り切っていこう」と自分に暗示をかけて部屋を出る。
「あっつーい……！！」
いつもにまして気温が高い気がする。
モストロ・ラウンジまでの道に、セミが大合唱している。
これじゃ暑さに慣れていても汗が噴き出そうなんだから、暑さに弱い人はきっと今頃大変だ。
先輩たちは平気なんだろうか。
今頃、また昨日みたいに床にべったりと張り付いたりなんかしてるのかな。
今日も面白いものを見られるかもしれない、なんて心中思いながら、足取り軽くスキップで向かった。
「お早うございますー！」
「ああ………Aさん、良い所に」
「あはは、やっぱり」
玄関を開けた途端、外よりもひんやりした空気が体に染み込む。
だけど涼しい環境の中でも、彼らにとっては灼熱なのか、アズール先輩がぐったりとした様子で顔をのぞかせた。
訴えるような目つきのアズール先輩に、笑顔で頷いて、昨日のように両服の上からエプロンを巻く。
ジェイド先輩は昨日のように冷蔵庫で寝ているんだろうか。
そっとフリーザーを開けると、長い手足を器用に折り畳んで丸まる先輩と目が合った。
「ジェイド先輩、おはようございます！」
「ああ、おはようございます、Aさん。お恥ずかしい限りですが」
「ふふ、失礼しました」
何事もなかったかのようにもう一度冷蔵庫を閉めて、本格的にオープン作業を開始する。
…………あれ、そういえばフロイド先輩は？
疑問ながら調理場に入った時、包丁を握って調理場に立つとりわけ大きな人を見つけた。
「………フロイド先輩？」
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おそらまめ(プロフ) - 森Shizuku?さん» コメントありがとうございます！高校生の時のあの青春って本当に素敵ですよね。その通りです、10話のタイトルはエースの言葉を代弁しました！何度もご覧いただき光栄です…。本当にありがとうございます！ (2021年10月6日 11時) (
レス) @page11 id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
森Shizuku?(プロフ) - このお話、何度読んでも素敵です。10話のところってエースの言葉なんですかね。深いし、みんなそれなりに高校生してるなと思いました！ (2021年10月1日 20時) (レス) id: 7c267cd787 (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - 智真さん» 智真様、完結のお祝いありがとうございます！そうなんです、男子高校生をやってるフロイドくんが書きたかったんです…！そう言って頂けて感激です！監督生と2人の間に何があったかは、ご想像にお任せします（笑） (2020年8月26日 23時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - 華のフロランタンさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです(^^)また何かご縁がございましたらどこかでお会いしましょう！ (2020年8月26日 23時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - モブサイコ１００さん» 最後までご愛読ありがとうございます！オクタは本当に素敵な3人なので絶大な人気ですよね…！ここは沢山素敵な作品がございますが、読者様にとってこの作品が心に残る作品であれば幸いです(^^) (2020年8月26日 23時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2020年8月3日 1時
