アイジョウヒョウゲン

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千里side


またAからLINEが入った。

ああ、うらたんのことだろう。


そう思って〇日の18時に駅前のファミレス集合にした。


話を聞くとやっぱりうらたんのことで。

正直今からうらたんのいるスタジオに押しかけて怒鳴ってやろうってくらい怒りが込み上げた。


でも一番好きな辛いのはA。
ここはグッと堪えた。


俺は物心ついた頃からAが好きだ。

でもAはうらたんの事が好きだと知った。


うらたんは高校の頃、女子から人気だった。
よくラブレターを貰ったりするのを見る。


だからAがうらたんを好きになるのは仕方ない。と思っていた。


2人が結ばれた時は悔しさがあったけど祝福した。



しかしここ最近。


Aは辛そうだった。うらたんに冷たくされてるみたいで。きっと照れ隠しなんだろうけど、いくらなんでも酷すぎる。


そんなうらたんじゃなくて俺にすればええのに。

俺やったら毎日好きって言うし、ぎゅーもしたいし、一緒に寝たいし、なんだってしてあげたい。


そんな欲から俺は「家に来る？」なんて軽く言ってしまった。

けれどAは否定をしなかった。


これはチャンス…？


そう思って小さくガッツポーズ。


悪いけどうらたん。

そんなひどい奴にはAは渡せへん。
好きな子を放っておけへんのでね。

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