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Aside


「ん…」

あれ…昨日私…

気が付いたら寝てたみたい…


しかも無意識に渉くんがいない方を向いて寝ていたみたい。


渉くん…、

静かに渉くんがいる方を向く。


彼は私の方を向いて寝息を立てて寝ていた。

久しぶりに渉くんの寝顔見たなあ…

よく見ると彼のまつ毛が濡れていた。


…嫌な夢でも見て泣いてたのかな。



ってそんな見てちゃダメだ。
今日も出勤…!

そして今日から千里のところに行くんだから!!

渉が風呂はいってる間にある程度の荷物を纏めておいてよかった…!


そう言い聞かせて重い体を起こして寝室を出る。


着替えてメイクをして、朝ご飯は…

職場向かう前にコンビニ寄ればいいか。


渉くんにはLINEに連絡入れておこう。


そう決めると直ぐに玄関に向かい、靴を履く。


今は7時30分。
出勤する時間は8時。

急げ私…!


足先をコンコンっとして靴をしっかり履き、家を出た。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うらたside


カーテンの隙間から眩しい朝日の光が差し込む。

「んん…。」

目を覚ますと隣にいるはずのAが居ない。


携帯を開いてみると、時間は7時30分過ぎ。


ああ、仕事か。


俺は確か…昼から浦島坂田船で打ち合わせだよな。



そう考えると思い出す昨日の夜のこと。



・・・

千里『Aのことは任せてください』

千里『冷たい彼氏に、Aは似合いません』

千里『せいぜい今までの行動を見直すべきやで』


どういうことだよ。


『どういうことだよ』


千里『A、泣いとったで。全部うらたんのせいやからね。俺が今日夕方に相談乗っとったんよ。全部話すのはうらたんのこと。まあ今回だけのことやないし、何回か相談は乗っとったけど。』


……は?
センラに相談してた…?



千里『素直に好きも言えないんですね。それりゃあAも一緒に居るの辛いですよ。もううらたんの前には姿見せないと思うで。』


『姿を見せないってどういうことだよ。』

『おい』


……。返信が来なくなった。

なんなんだよ。
イタズラか?ドッキリか?

でも、もしそんなんじゃなかったらAは…。

俺に背を向けて寝ているAを見る。


会えなくなるなんて嫌だ。
でも、これも俺の態度のせいで招いたことなのか…


そう考えると涙が溢れ出てくる。


もう、間に合いませんか…?


・・・



今日、千里に直接聞いてみるか…

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てるち。(プロフ) - aonaさん» いやすげぇわ… (2019年8月14日 2時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
aona(プロフ) - てるち。さん» 頭回転してたのたまたまWWW (2019年8月14日 1時) (レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
てるち。(プロフ) - え、待ってすごくない?え?もうこんなにお話出したの?え? (2019年8月13日 23時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
aona(プロフ) - てるち。さん» いや早すぎる……W ありがとう! (2019年8月13日 10時) (レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
てるち。(プロフ) - お気に入りと評価を…ポチッ (2019年8月13日 10時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aona | 作成日時:2019年8月13日 8時

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