新幹線で一目惚れ 【センラ】

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Aside．


初めての仙台ということもあり、ちょっと道に迷ったりしたけれど、ナビアプリがこんなアホにもわかりやすく指示をしてくれたおかげで今目の前にはお馴染みの青い建物と看板が立っている。



｢もうここに推しがいるんだ。。。｣



そう考えるだけで口元が緩んでしまう。

どうしよう、話すことまとめたけど…やっぱ実際あった時頭真っ白になってしまいそうで。


ふと、周りを見渡すと、痛バックを持っている人や眩しいくらいの量産型のしませんリスナーがそこら中にいた。


私はもう25。


量産型系の服装を身にまとったら


《コスプレ》状態になって完全に浮く！！と思ったので今は胸元に黒いリボンが着いている白いブラウスにグレーのチェック柄の台形型スカート。


これでも結構浮くんですけど！！


ワンチャンこれも量産型説？


そんなことを考えていると、店内から1人のスタッフが出てきて、


ス｢浦島坂田船リリースイベントにご参加の方は身分証明書と、携帯のチケット画面をご提示してこちらにお並びくださ〜い！｣




いよいよ…か…


そう思うと心臓のバクバクが既に速度が上昇。



今から私、まともに推しの顔見るんだ…


5年推してたとはいえ、まともにライブに行くようになったのは推して3年目の頃。

それまでは就活だので、学生として忙しくてライブ所ではなかった。



浦島坂田船も人気がかなり出てきて、大きなライブをするようになった頃だった。


リリースイベントは毎度5枚くらい買って当たればいいなーという気持ちでやっていた為、当たったことなんて1度もなかった。



そんな私が今回のイベントは！！

当たったんです…。神様ありがとう……！


当選のメールが来た時は正直｢迷惑メール？！｣と思うほどに目を疑った。

けれどどう見ても当選メールで死ぬほど嬉し泣きをしたのを鮮明に覚えている。


それで今ここにいる…



待ってそんな事考えてたらとっくに本人確認済ましてたーーー！！


そのあと、小さなスペースに椅子が並べられている所に案内され、椅子に座る。


私は前から3列目のステージから見て一番左端に座った。


真ん中もいいけど端っこが落ち着くんですよね。






ふと、スマホを開くとロック画面には開演の5分前で、心臓が飛び跳ねる。



(ど、どうしよ、あと5分、あと5分、あと5分で？推しが目の前に現れる…)



戸惑いながらも私はスマホの電源をOFFにした。

感謝感激…！→←あらららら？！

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