3 楽屋で再会、そして。【センラ】

･ ページ13

そして2019年、春。


俺は"歌い手"になって、仕事と歌い手の活動やらで忙しくなっていた。


ライブ当日や前日に行くのは仕事もしているから行けないが1週間前などに必ず墓に寄っていた。



今日も春ツアーファイナルで東京入りする前に、墓に寄った。



｢久しぶりに来たんちゃう？｣



そう言って何本かの線香を入れる場所にそっと置き目の前の石に向かって話しかける。



｢今年の春ツアーは両国2daysやで〜やばいやろ｣


…。



｢実はニューアルバム出すんやで。優希には特別に先に教えたるわ。｣


…。


｢あとな？夏ツアーも決まったんやで。これもまだ表には出しとらんのやけどな？20公演やるねん…！仕事と上手く予定を合わせたんやけど、今年の夏もハードスケジュールやわ。｣


…。


｢……まあ返ってくるわけないんやけどね笑｣




貴｢千良？｣


｢うわっ｣



突然後ろからAの声が聞こえて驚き、変な声が出る。



貴｢今日は東京じゃないの？｣


｢ん、行く前に寄ったんよ。｣


貴｢行くなら言ってよ！一緒に行ったのに〜！｣


｢ははっ、すまんすまん｣




優希。

昔も今もAは変わっとらんやろ。

俺もやけど。

これからもお前のことは忘れることないで。

だからお前も、俺らのこと忘れんといてな。



そう思いながら目の前の墓を見つめると同時に春の涼しい風が、花を揺らした。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


過去編いかがでしたか…


かなり思いつきでやってみたのですが、、


本編と噛み合ってねぇよ！とかあったらすみません。


この後は特にないのでひたすらリクエストを募集します…！
具体的でも大体のことでも構いません！


コメントお待ちしております(^^)！

〇女の子の日→←･

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す