2 楽屋で再会、そして。【センラ】 (ページ34)

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無事、朝ご飯と支度諸々を済ませて3人で病院に向かった。

坂田さんは今日1日仕事も無いし予定が無かったから、私と千良と一緒に行動することになった。

申し訳ないから大丈夫ですと言ったものの、
｢センラが心配なんよ｣と軽く笑いながら言っていた。

どうですか年下組尊くないですか？？

坂田さんの何気お兄さんな感じ無理すき

作者(何気は余計だぞ)

病院に着き待ち時間の間、普通に千良は元気だった。
坂田さんとひたすら浦島坂田船の話をしたり、プライベートの話をしてお互いボケとツッコミをし合っていて、見ていて微笑ましかった(親目線)

そう思って二人を見ていると、千良を呼ぶ声が聞こえた。
診察室には坂田さんが付き添って行った。
私が行ったとして、千良の上半身見るかもしれないし、男の坂田さんが行くべきだと思った。

何も無いと思いたい、、、。

待っているものの数分がとても長く感じた。

診察室から坂田さんが出てきた。

ものの数分の間、色々考えすぎたせいか、私の頭は不安の文字でいっぱいだった。

｢さ、坂田さん、千良はっ…｣

精一杯出した声も震えてるのが分かった。

さ｢Aちゃん…？大丈夫やで、見てもらったところ、やっぱ疲れとかストレスとかから来てるんやって。熱も測ったんやけど朝測った時よりか何故か上がってて37.7℃やったから今は点滴受けながら寝とる。｣

｢疲れとストレスですか…｣

さ｢この1週間、大阪と名古屋行き来してたかんなあ｣

｢え｣

さ｢ん？あれっ。聞いとらん？今週の平日は三日間くらいワンマンのファイナルのリハで夕方から終電くらいまで大阪でリハしてたんやで～、リハが無い日は残業やろ？あと、センラの事やから毎日夜は遅くまで家でセトリ確認とか振りの確認とかしてたと思うんよ。｣

｢それはもう…睡眠何時間もないじゃないですか…｣

さ｢せやねえ…僕も一時期ハードすぎてぶっ倒れた事あるから多分それに似とる気がする｣

｢気づけなかった…｣

さ｢気づけへんって笑｣

いや、私は毎日仕事で会ってたのにも関わらず、千良の体調にも気づかなかった、

そんな自分に腹が立った。

｢千良のとこ、行ってくる｣

さ｢ん、分かった、僕はちょっとうらたさんと志麻くんに電話してくるわ、心配してたし｣

｢はい｣

そう言って千良のいる、部屋へと向かった。