2 楽屋で再会、そして。【センラ】 (ページ31)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:167,736 hit

60 ページ31

ー Aside ー

あれからどのくらい寝たのだろうか。

千良の温もりでついつい長い時間寝ていた気がする。

ふと目を覚ますと目の前には千良がいる。

｢今…何時だろ…｣

そう呟いてスマホの画面を開く。

9時15分。

ちょうどいい時間な気がする。(丁度良くはない)

私は千良が起きないように静かにベッドを降りる。

｢あれ、坂田さんがいない…｣

ソファで寝ているはずの坂田さんがどこにもいなくて辺りを見渡す。

するとキッチンの方から朝ご飯であろう食欲のそそられる匂いと、包丁の音がリズムよく聞こえてくる。

昨日の夜からまともに食べていないので無心になってキッチンへ向かった。

さ｢んぉ、Aちゃんおはよ！｣

｢さ、坂田さん…？！｣

そこには赤色ベースで、ワンポイントで犬の刺繍がされているエプロンを着た坂田さんがいた。

｢さ、坂田さん！料理お手伝いしますよ？！｣

さ｢ええってええって！気にせんといて！｣

｢いやいやいやいや！申し訳ないです！手伝わせてください！！｣

坂田さんは話しながらも1品ずつ完成させていく。

さ｢あっ。そういえばAちゃん、センラに抱きついて寝てたで？｣

｢あっっっあれは！！違うんです！｣

さ｢落ち着き落ち着き？どーせセンラが寝ぼけてやったんやろ｣

｢あっ…そうです｣

さ｢センラ、酒飲んだ時も無意識に色々するかんね～…｣

｢うっ…｣

私はこの前酒でべろんべろんになった千良にキスされたことを思い出す。

さ｢ん、もしかして心当たりとか…？｣

｢あっ、えっと、ちょっとだけ…｣

さ｢僕も酒飲んだ帰りにセンラと帰ってたら急にハグされたことあるんよね～。Aちゃん、それ以上とか…されてないよね？｣

｢あっ…｣

さ｢えっ、え？！んんん！？はぁ？！｣

｢いや！されてないです！！！はい！！！｣

セ｢なんややかましいなあ～｣

さ･貴｢センラ/千良？！｣

セ｢ん、おはよ｣

さ｢せ、せせせセンラ！？大丈夫なんか！？｣

セ｢う～ん、まだ本調子では無いんやけど、楽になったで？｣

さ｢朝方、Aちゃんを抱き枕のようにして寝てたんやで？！｣

｢ちょ、坂田さん！それ言わなくてm…｣

セ｢は、はぁ？！な、ちょ、えっ｣

｢き、気にしないで？！特に何もされてないから！｣

セ｢いやいや！抱いて寝たってだけで十分しとるから！！！｣

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(も、文字数…)