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セ「ははっ……よかった…わぁ…」
安心したのか、彼は眠りについた。
彼のおでこを触るとまだ熱い。
とりあえず坂田さんが来るまで動けないなあ…
袖思いっきり掴まれてるし…。
うーーん…。
ーーーートントントン。
あっ。
そうだ…外からじゃ開かないんだ…。
そう思って私の袖を掴んでいる千良の手を優しくほどき、ドアに向かう。
「はーい。」 (ドアを開ける前)
さ「あっ、Aちゃん?坂田だけど」
ーガチャ
「坂田さん!」
さ「遅うなってごめんなあ。千良はどう?」
「ついさっき眠りにつきました。」
さ「寝れるならよかった。はい。これフロントのやつ」
「ありがとうございます…!」
さ「状態教えて貰ってええかな?」
「はい!どうぞ中へ。」
さ「ありがとう〜!」
そう言って部屋に入った坂田さんに千良の状態などを話した。
さ「うーーーん…風邪って訳でもなさそうやし…。疲れ、ちゃうかな?ここ一週間、浦島坂田船の打ち合わせとか、ワンマンツアーファイナルのリハとかでも忙しかったしなあ…。あと、仕事は?」
「あ〜…残業してたかもしれないです…。」
さ「きっとそれやね。まともに寝る時間が取れてなかったり、生活リズムがかなり崩れたんじゃないかなあ。とりあえず明日朝一で病院に行って見てもらおう。僕も今日この部屋におってもええかな?」
「えっ、いいんですか?!」
さ「ええよええよ!明日仕事無いし、多分今から駅行っても終電ないしW」
「あああ、申し訳ないです…」
さ「気にしなくてええんよ!?大切な仲間やしね」
「年下組尊いです」
さ「あっ、crewやったねW」
「あっ、はい(笑)」
さ「あっ、センラ熱のせいで汗で服びっしょりやあ…Aちゃん、キャリーケースからセンラの服貰ってもええ?」
「えっ…」
さすがに恥ずかしくない?彼氏でもない人のキャリーケース勝手に漁って下着とか取り出すとか待って無理!!!
さ「ごめんさすがに無理があったな(笑)」
「す、すみません…(笑)」
さ「キャリーケース、貸して?」
「はい!」
部屋の端にあったキャリーケースを坂田さんの前に持ってくる。
さ「ありがとう〜。あっ、Aちゃん、お風呂入っとらんよね?僕がセンラ着替えさせている間にお風呂入ってき?」
「えっ…でも…」
さ「あっ、センラの裸見たかった?」
「ち、違います!!」
さ「んふふ、じゃあ入ってき〜」
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aona(プロフ) - かがにゃんさん» いくつかのご指摘ありがとうございます!参考にさせていただきます♪ (2019年12月4日 7時) (レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
かがにゃん(プロフ) - 「〜してしまう」やなくて「〜してまう」って言うねん。まあ、参考までに。 (2019年12月4日 1時) (レス) id: 9baf5ce305 (このIDを非表示/違反報告)
かがにゃん(プロフ) - ヘアメイクさんっていうんよ。 (2019年11月18日 1時) (レス) id: 9baf5ce305 (このIDを非表示/違反報告)
aona(プロフ) - ねこなさん» 何が起こす予感……! (2019年4月24日 20時) (レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
ねこな(プロフ) - 何か起こる予感... (2019年4月23日 21時) (レス) id: 71d7653375 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aona | 作成日時:2019年3月21日 22時