2 楽屋で再会、そして。【センラ】

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ー センラside ー


アンコール中ずっとAのことが気になって仕方がなかった。

でもせっかくのお客さん、楽しませなきゃって自分なりに盛り上げる。


なんで泣いとるん、なんでそれは俺の前じゃなくてluzくんの前なん？luzくんが安心するん？


頭が混乱する。






ライブも無事に終演した。




ステージからはけて、楽屋に向かうと





浦島坂田船のメンバーとluzくん。



そして、luzくんの隣に君がいた。




なんでそんなにくっついとるん。


センラ、狂ってしまいそうです。




なるべく平常心を保ちつつ、みんなに一声かけた。



｢みんな〜今日は遅くまでありがとう〜！｣



その一声でみんなの目線が俺に向く。



う｢おっ、センラあ〜お疲れぇい｣


し｢ファイナル、良かったで〜｣


さ｢センラらしいステージやったね〜！｣



メンバーの一言一言が嬉しかった。




｢ありがとう〜！ほんま、楽しかったわあ｣



luz｢センラくん！かっこよかったで！｣



｢luzくん忙しい中ほんまありがとう〜｣




いつも通り接する。



貴｢千良お疲れ様！｣




そう言って君は僕に笑いかける。
目の周り泣いたからか知らんけど赤く腫れとるで。



｢Aありがとうなあ｣



俺も笑って返す。
苦しい、なんやろ、心臓痛いわあ。



う｢じゃあ俺はそろそろ帰るわ、またな｣


し｢あ、俺も俺も。また打ち合わせでな｣


さ｢じゃあ俺も帰ろうかな！またな〜｣



｢ん、ありがとうな！また来週の打ち合わせで〜｣



そう言って3人は会場から出て行った。




貴｢…あたし、トイレ行ってくるねっ…｣



｢ん？あああ、いてら〜｣



声を震わせながらその場を後にするA。

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