2 新幹線で一目惚れ【センラ】 (ページ31)

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気がつけば彼の両腕が後ろに回ってきていて、ソファーで抱きしめられていた。

「せ、せ……らさっ…」

セ「離れんとって…嬉しすぎて顔にやけとるから…っ…((ｽﾞｽﾞｯ」

あれ…鼻水すすった？

「せんらさん…泣いてます…？」

セ「なっ…泣いてへんっ…。」

「お互い化粧取れちゃいますね。」

セ「せやね…」

数分この状態でいると、センラさんが抱きしめていた腕を解いた。

セ「今俺、ほんまに世界一幸せやわ。」

「私もですよ…？」

セ「ふふ、愛しとるで、A」

「？！////」

急に呼び捨ては無理！！！心臓に悪い！

セ「ははっW 顔赤いで～？」

「や、やめてくださいっ」

センラさんは狡い人だっ、

セ「A」

「……なんですか。」

ちょっと不機嫌そうな声でセンラさんの言葉に応答してみる。

セ「これ、もらってほしいねん。」

「？」

そう言って見せてきたのは、銀色のチェーンに綺麗な黄色の宝石がワンポイントでついているネックレス。

「きれい…」

無意識に出た声に少し驚いたけれど、折原さんは嬉しそうに笑って

セ「ほな、俺がつけたるから後ろ向いて？」

と言われ、折原さんに背を向けてみる。

すると手際よく付け、「どう？」と聞かれた。

胸元を見ると、綺麗な黄色の宝石がキラリと光る。

「…素敵です」

そう呟くと

セ「俺のものってことやからね。」

「ええっっ？！」

あまりにも驚いて声を出すと「嫌やった…？」と聞いてくる折原さんに

「そんなそんな…！う…。嬉しいです…」

と恥ずかしくて目線を逸らしながら言うと折原さんも「よかった」と満足そうに笑顔になる。

あまりにも綺麗で、気に入ったネックレスを見つめていると、「A」と、既に慣れたように私を呼んでくる。

「はい？んっ…」

セ「んっ…。」

今……唇が重なってる…？

折原さんは私にキスをしてきた。

5秒程度のキス。

驚きと動揺が隠せずにただただ固まる。
5秒が長い。
息が止まってしまいそう。。

すると、唇はゆっくり離れた。

「っ……はぁ…」

軽く息を整えると、折原さんは私をまた抱き寄せる。そして耳元で、「愛してる」と一言囁く。

それがくすぐったくて、肩がビクッとする。

「私も……好きです…」

セ「ええ？愛してるやなくて？」

「ぐっ……」

折原さんは「うりうり～」と煽ってくる感じで見てくる。

ああもう！