運命の番 青×桃 / 赤×緑

青❷❻ ページ26

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「これ、飲んで」

緑「んっ…ｺﾞｸｯ…ありがと」


めちゃくちゃになるまで神ちゃんを抱いて、意識を飛ばしそうになってる神ちゃんを見てから気づいた


発 情期のΩを、そのフェロモンに当てられたαがゴムも無しに中に出すことの意味


"妊娠"


愛し合ってる訳やない俺らがそんなことをしたらあかん


ここでやっと俺は自分自身を取り戻したんや


神ちゃんが飛ぶ前に避妊薬はあるか聞いて、慌てて棚から取り出して飲ませた


"念の為に"って持っていたらしい


「…ごめん」

緑「いや、ええねん。俺やって、そろそろヒートに入る時期って知りながら流星のこと招き入れたんやから。ごめん…」


お互いに謝りあって、俺らは何してんねん


ただの友達。それが今ので台無しになったんちゃうかって思った。


でも、それはちゃうかったらしい。


緑「なぁ、流星」

「ん？」

緑「その…きもち、よかった？//」

「え？」

緑「いや…えっと…冗談でも、肩に寄りかかっただけでヒート入るなんてさ。その…俺らほんまに、運命やったりして…なんて思ったり？」


避妊薬を飲ませる時に、抑制剤も飲んでもらった


だから神ちゃんは理性を保ちながらこんな話をしてる


運命…たしかに、そうかもしれない


あんな簡単なことで、こんなになるなんて


「そうかもな笑 俺ら、ほんまに運命かも」

緑「流星、顔以外にもええところたくさんあるし、意識してれば好きになるかも」

「そんなん言うたら神ちゃんやってええところたくさんあんで」

緑「なっ…// 恥ずかしいからやめてや//」


頬を赤らめる神ちゃんを見て初めてかわええと思った


これはほんまに意識したら神ちゃんのこと好きになるかもって


さっきみたいな無理やりな感じやなくて、ちゃんと順を踏んでいけばほんまにいけるかもしれない


俺は愛し合った中で番になることを望んでる


俺はαで、神ちゃんはΩ。


俺らが愛し合えば、俺の望む未来はくるかもしれない


「なぁ、ほんまにお互いのこと意識してみぃひん？ほんで次の関係のことも考えてみようや」

緑「おん。ええよ。でも、好きになれんかったらごめんな…」

「それは俺も同じやで。その時はちゃんと素直になろう」

緑「うん！」

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