運命の番 青×桃 / 赤×緑

赤❶❽ ページ18

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笑ってくれた神ちゃんに、それだけでドキッとする


俺に向けてくれるこの笑顔より特別な笑顔を流星は知ってるんかな


俺やって色んな笑ってる神ちゃんを知ってるけど、俺の見ることのできない神ちゃんを…


そう考えるとムカついてしまうけど、俺は俺のそばで笑ってくれる神ちゃんを大切にするしかないんや


「ありがとう。報告してくれて」

緑「しげには一番に伝えたかってん。みんなにはこの後流星と報告するからさ！」


俺に一番に伝えたいって思ってくれるだけで嬉しい


それと同時に素直に"おめでとう"も言えない自分が情けなく思える


黄「ほんで、今日は仕事始める前に流星と神ちゃんから報告があるんよな？」

青「はい。とも、こっち」

緑「うん…」


流星に手招きされて隣に立つ神ちゃんは緊張しているけど嬉しそうだった


言いたくないけど、幸せが満ち溢れてる感じ


青「俺たち結婚することになりました」

橙「おー！めでたいやん！！」

青「これからは夫婦として支え合っていくので今後も温かい目で見守ってもらえると嬉しいです！」

緑「よろしくお願いします！」


頭を下げる2人にみんなは拍手を送る


……まぁ、俺はしてへんけどな


ほんまに情けない


神ちゃんが幸せやと認めたくないし、祝福やって一切しないなんて


こんな子供みたいやから神ちゃんを手に入れられなかったんやないかって思う時もある


でも子供は諦めが悪いねん


俺は諦めへん。たとえ誰かの奥さんになろうと、俺は神ちゃんが好きやから。


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「結局諦められんくて、ここまで来てもうた。今日やって結婚式やっちゅうのにおめでとうの一つも声かけてあげれんかった」


全てを打ち明けるけど、小瀧はその間なにも言わずにただ俺の話を聞くだけやった


「幼馴染やのにな。こんな奴、最低やんな笑 だから神ちゃんにも好かれへんかったんかなぁ笑」


暗くなった雰囲気を明るくするために笑った


だけど小瀧はそれが気にくわんかったらしい


桃「なんで笑えるん？」

「え？」

桃「ほんまは辛いのになんでそんな笑えるん！？幼馴染とか関係ないやん！幼馴染やから絶対に祝うとかそんなんない！やって好きは好きやねんもん！」

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