【エリオス】黒い羽を青空に。 (ページ31)

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29.距離感ページ31

エリオスタワーを出てレッドサウスの街をブラブラと歩く。

横目でウィルを見れば目があって私がそらす。
ウィルとの距離感なんてアキラよりも分からない。
私だけだろうけどすごく気まずい。何か話題を……………

「そういえばチームでの集まりとかはないの？」

「あったよ。今はお昼休憩って感じかな？」

「ふーん…………」

あ、ちょっと感じ悪かったかな。
チラッとウィルを見れば微笑んでたから心配しなくて良さそう。

「そういえばAは明日俺たちと行動なんだろ？すごい楽しみだな」

「………私はそれほど楽しみじゃないけど」

「え？」とこっちを見たウィルになんでもないと言ってどこのお店に向かっているのか話題を変えた。

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「………………ウィル」

「ご、ごめん」

オススメのホットドッグ屋さんがあるんだって聞いた時から嫌な予感はあったけどまさか的中するとは。

ウィルもとぼければいいのに素直に謝るもんなぁ。
今からでも帰ればバレない＿＿＿＿＿

「あ、おいウィル！お前がここに来るなんて珍し……………………」

「………………」

「あはは……………」

アキラが私の腕をそりゃあもう『捕まえたぞ』って顔して掴むからもう一度恨めしく横にいる犯人の名前を呼んだ。