【エリオス】黒い羽を青空に。 (ページ19)

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17.気になるページ19

「………………っわ」

目が合った気がした。
しかし、彼はすぐに駆け寄った人と向き合う。

「あ！Aちゃーん!」

「ノヴァ博士」

「よかった。怪我はなさそうだね」

「え、わざわざそれだけの為に来てくれたんですか？」

あなた、結構すごい立場にいる人ですよね???

「怪我の事ももちろんあったけど、それだけじゃないんだ。Aちゃん、さっきのチーム分け呼ばれなかったでしょ？」

「あ！そうですよ!!私、受かってないんですか!？」

「大丈夫、受かってはいるから。とりあえず、キミの件について明日詳しく説明するから」

「わかりました……」

　
「今日は自分の部屋に帰っていいよ」と言われた為、廊下を一人で歩く。

「…………………」

翼を見たあの人はどう思ったんだろうか。
驚いてたな。

そりゃそうか。
翼の生えた人間がそう何人もいるわけないし。
というかいてたまるか。

………あの人が、例えこれをどう否定しても、もう後には戻れないから考えない方がいいんだけども。

「でもこればっかりは気になるなぁ…………」

「オレっちの出番カナ?」

「うわあッ!!!え!？え、いつからいたのさ!?」

「博士に喋りかけられて、分かれた後ぐらい?
それよりAっちは驚くと一気に喋り方フレンドリーになるんだね！」

すごい存在感なのに気づかないって結構まずいよ。