【エリオス】黒い羽を青空に。 (ページ17)

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15.ヒーロー能力ページ17

どどどどどうしよう???
え?これどうすればいいの??

必死に頭をフル回転させて、ヒーローになれる道筋を考えているといきなり頭を掴まれ、下げられる。

「うぇッ!？」

「おい!今、攻撃されかけてたぞ!！」

そう言うやいなや、その人はギターを構えて思いっきり弾く。
すると私達ヒーローの敵、"イクリプス"に雷が当たった。

「か、カッコイイ………」

「なッ!?」

「！後ろッ！!」

彼がこちらを向いた隙に、敵が攻撃をしかけてくる。

絶対に手は届かないし、彼も避けきれない。

瞬間、右目に包帯を巻いて帰って来た父の姿が浮かび上がる。

動けッ!!私の＿＿＿＿＿

「(呪い！！！)」

地面を蹴った反動でマントがめくれ、翼が日の光を浴びた。
羽ばたかせて彼を横抱きして飛んだ。

…………ぶっつけ本番だったけど、良かった。
一人なら持てるのか。

「…………」

「怪我はない?あ、ですか……」

「あぁ……」

年上だった場合を想定して敬語に直す。

すごい見られてる。いや自意識過剰とかじゃなくて。

「降りますよ」と一言声をかけて地面に着地。

「挨拶をしたいんですけど、ちょっと今無理なのでまた」

「そ、そうだな！」

何やら焦っている彼を横目に近くにいたイクリプスに攻撃を与えた。