コート場の帝王 １３【○○○！！】

帝王 番外編8 ページ14

『こんなんでいいの？』

侑「サイッコーや…」

治「今日が命日でもえぇ」






「時間」という形には無くとも、Aと一緒にいる時をゲットできた宮兄弟は大喜び


これはあれだ、プライスレスってやつ





侑「誕生日終わるまで俺らの言う事聞いてくれんのやろ？」

『何かちょっと変わってますけど』

侑「ニュアンスは同じやん」

『…まいっか』






Aは宮家にお邪魔している


食事と風呂は既に済ませ、3人とも後は寝るだけの体制

二段ベットの布団を下に敷き雑魚寝していた






治「言う事聞いてくれるんか、何にしよ」

『変なことはやめてよ』

治「変なことって…例えばコレとか？」

『っ、やめろ』






寝転がったまま胸元に手を這わせ顔を近寄らせる


お風呂上がりなので体温も高く、彼が身じろぐと同じ香りのシャンプーがふわりと漂った

どくん、どくん、と心臓が暴れ出す






侑「サムばっかずるいわ」

治「ツムももう我慢できひんのやろ」

侑「あったりまえや」

『ちょ、治離れて…っ』

治「いやや」






治から逃げる為に背を向ければ侑と向き合う形になる


すると、金髪の彼が戸惑うAの腰に片脚をかけた





侑「…A、」

『？！おま、ッ』





そして甘い吐息を吐き、グリッと下半身を押し付けられる


熱量と硬さをもったそれに驚き、すぐさま距離を取ろうとするが後ろには彼の片割れ


まさか、彼も…


焦って振り返ろうとすると、その前に背中から激しい熱を感じた






治「A…」

『ッ、』






後ろから服の中に入れてくる治の手


耳元で吐息混じりに囁かれれば ぞくりと背中を何かが駆け上がっていく





目の前には自分好みの顔を持つ侑

そして背後には彼と同じ顔の治







侑「なぁ」

治「俺らのプレゼントに」




「「Aをくれや」」







あぁ、もう

こんな肉食獣2匹を相手にどう逃げろと言うのだ



今日という日の夜をAは忘れない







『…ズリぃって、』








そしてそれは宮兄弟も。




…何故かって？







『なんてな。ちゃんとお前らのプレゼント用意してあります』←

侑・治「「なっんやねん！」」







長年夢見たソウイウ雰囲気になったのに、それを全力で本人にぶち壊されたからです。←






ー完ー





───────




侑・治 Happy Birthday!!



もっと稲荷崎との絡みが見たい方は是非コメントを！

リクエストもお待ちしております( ◜ω◝ )

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