帝王 437 ページ37
「オーライッ」
「フォロー頼む！」
「ナイスキー！」
床が板でない体育館に、男子高校生達の声とボールが飛び交う。
今は午後練習の締めくくり、ポジションをシャッフルしてのミニゲームだ。
『聖臣(フワッ』
佐久早「ふっ！(ドパッ」
古森「ナァイスキー！」
雲雀田「うん！文句無しのコンビネーション！」
火焼「佐久早、A君のトスなら疑わずに打ちますね」
パンっと小気味よい音を立ててハイタッチを交わす彼らに、雲雀田と火焼を視線を向けていた。
セッターのAにミドルブロッカーの佐久早。
ポジションを変えても二人の息はピッタリで、伊達に肩を並べて全国に名を轟かせてきた訳では無い。
侑「あぁー！俺もAんトス打ちたいー！」
『聖臣、今のトスもうちょいネットから離す？』
佐久早「うん、その方が打ち分けしやすいかな」
侑「おい無視すんなや！」←
雲雀田「ハッハッハ！A君はモテモテだなぁ」
同じチームには侑もいた。
しかしリベロの為、攻撃には参加出来ない。
佐久早とのコンビネーションを見せつけられ、且つ自分は彼のトスを打てないというフラストレーションが溜まりに溜まり、イラついている様子。
その様子を豪快に笑った雲雀田は静かにAのいるチームを見つめた。
雲雀田「…今は発掘の時期、だからねぇ」
火焼「そうですね」
遅かれ早かれ、優秀な彼らには「結果」を出さなければいけない日がやってくる。
しかし、大きなプレッシャーの中にあっても“バレーボール”を楽しいと思ってもらいたい。
雲雀田「のびのびと、自由に」
火焼「…ありふれた言葉かもしれないですが、やはり大事ですね。のびのびって」
笑顔でプレーする彼らに、監督たちは満足気に頷いた。
・
火焼「はい！じゃあ今日はここまで！」
雲雀田「A君はイタリアへ行く為今日で合宿終わりです。19時出発だから、お見送りしたい人はロビーに来てね」
全員「「「はい！」」」
トレーナー「それでは、ストレッチを入念にしてから各自あがってください」
全員「「「あざっした！！」」」
あぁ疲れた、1回部屋行って休もうかな、腹減ったぁ
2日目の午後練習が終わった選手達は、今日の練習もキツかったと口々に言うが弱音は吐かない。
そして刻一刻と、Aのイタリアへ行く時間が迫ってきていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 568人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青めがね エレン(プロフ) - SALAさん» すぐに訂正させて頂きました！今後とも宜しくお願い致します！！ (2020年8月9日 20時) (
レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - SALAさん» ご指摘ありがとうございます！そこの所自分わからなくて調べたんですけど如何せん頭が悪くて…( ´;ω;` )嬉しいです！これで安心できる〜！(笑) 本当にありがとうございます！これからも宜しくお願い致します！！(これからも間違えていたらお願い致します<(_ _)>) (2020年8月9日 20時) (レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
SALA(プロフ) - 訂正失礼いたしました！ (2020年8月9日 20時) (レス) id: 74892cdce0 (このIDを非表示/違反報告)
SALA(プロフ) - この作品大好きなので頑張って下さい！…失礼ながら訂正させていただきますが414話の「通称インターハイ」は正しくは「全中」でございます。ちなみに言いますと、高校の全国大会をインターハイ（インハイ）、大学の全国大会をインターカレッジ（インカレ）と言います。 (2020年8月9日 20時) (レス) id: 74892cdce0 (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - yukaさん» 嬉しすぎてハゲましたよ？一番面白いとか…あ、とりあえず昇天しますね！←これからも面白いって思えて貰えるよう頑張ります！宜しくお願いします！！ (2020年7月31日 2時) (レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青めがね エレン
| 作成日時：2020年5月4日 1時
