帝王 433 ページ33
侑「ん?!て事はその1年生、強化合宿に乗り込んだん?!」
『そう、聞いた時笑ったわ』
侑「…そいつ心臓に毛でも生えとるんちゃう?」
『それが練習試合前に先輩の股にゲロ吐いたんだぜ』
A食事中、わりぃ、食べながらそう会話をする彼らはある人物が話題になっていた。
それは先輩の股にゲロを吐く、で察していたであろう烏野高校1年・日向翔陽だ。
侑「度胸あるんか、ないんか」
『でもまぁ、無いチャンスを自分で掴みに行ったんだ。…彼奴はスゲェよ』
侑「だけど勝手に乗り込むんは先輩の指導不足でなくって?(ニヤニヤ)」
『うっせ、アレも単細胞なんだよ』
話の内容は、その日向が1年のみの強化合宿に乗り込んだ、という事について。
同じ期間に開催されたことで、その場にいないAは知らないはず。
しかし彼は「縁下」という諜報員からその情報を聞いていた。
昨日の夜、寝ていた侑を風呂に行かせていた間、電話がかかってきた。
それが縁下からで、「日向が1年の強化合宿に乗り込んだ」と言う訳だ。
侑「その事飛雄くんは?」
『あとで教えr「あの!」…なに?』
自分の言葉に被せてきた声にAは振り向く。
身長が高いほど有利と言われるバレーボールにおいて、高いとは言えない身長。
それなのに、このユース合宿では誰よりも異質で、大きな存在感を放っていた「星海 光来」が、朝飯の入ったトレーを持ち立っていた。
『…なんかよう?』
侑「どないしたん、光来くん〜」
見下ろしてくるその大きな瞳がキロリと動く。
なんの用だろうか…?
彼の表情的に「そこは俺の特等席だ、退け!」とでも言いに来たのだろうか。
2人は次の言葉を静かに待つ。
星海「その…一緒に食ってもいい、…ですか///」
『あ、うん…いいよ』
侑「ってなんやねん!朝から決闘かと思たわ!」←
頬をポッと赤らめ、何故か敬語で聞いてきた星海に、Aは拍子抜けしながらも返事を返した。
反対に侑は、ギャグ漫画のようにガタタと椅子から転げ落ち、「紛らわしいわ!」とキャンキャン吠えている。
しかし、承諾が得られた星海はそんなのお構い無しにAの隣へと腰を下ろした。
その表情は何処か綻んでいるように見える。
『お前名前は?』
星海「ほ、星海光来。…高校は長野県の鴎台っス」
『鴎台かぁ』
そう呟くと、ささみの梅しそ巻を一つ頬張った。
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青めがね エレン(プロフ) - SALAさん» すぐに訂正させて頂きました!今後とも宜しくお願い致します!! (2020年8月9日 20時) (レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - SALAさん» ご指摘ありがとうございます!そこの所自分わからなくて調べたんですけど如何せん頭が悪くて…( ´;ω;` )嬉しいです!これで安心できる〜!(笑) 本当にありがとうございます!これからも宜しくお願い致します!!(これからも間違えていたらお願い致します<(_ _)>) (2020年8月9日 20時) (レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
SALA(プロフ) - 訂正失礼いたしました! (2020年8月9日 20時) (レス) id: 74892cdce0 (このIDを非表示/違反報告)
SALA(プロフ) - この作品大好きなので頑張って下さい!…失礼ながら訂正させていただきますが414話の「通称インターハイ」は正しくは「全中」でございます。ちなみに言いますと、高校の全国大会をインターハイ(インハイ)、大学の全国大会をインターカレッジ(インカレ)と言います。 (2020年8月9日 20時) (レス) id: 74892cdce0 (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - yukaさん» 嬉しすぎてハゲましたよ?一番面白いとか…あ、とりあえず昇天しますね!←これからも面白いって思えて貰えるよう頑張ります!宜しくお願いします!! (2020年7月31日 2時) (レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青めがね エレン | 作成日時:2020年5月4日 1時