帝王 129 ページ9
「いらっしゃいませー！」
優一「なに食べる？」
『父さんと同じの』
大分関東地方には近付いてきた
先程の休憩は腹が減っていなかったので食べていなかったが、今度は遅めの昼食を摂る
そこで立ち寄ったのはサービスエリアに隣接する飲食店
来店すると空いてる席にすぐ通されたのでラッキーだ
優一「すいませーん」
店員1「はーい！」
優一「かけうどんの並と大、お願いします」
店員1「承知致しました〜」
出されたおしぼりで手を拭き、お冷を一口含む
あと何時間で着くのかな…
窓の外の景色を眺め、今頃試合をしているであろう仲間に思いを馳せる
はやく彼らの元に行きたいAはそっと目を細めた。
──その頃の店員…
店員1「ねぇちょっと！」
店員2「なに？」
店員3「どうしたのよ？」
店員1「さっき来店した2人組、めっっっちゃくちゃ美形親子だった！」
厨房に入ってくるや否や、注文よりも先に目立つ風貌の彼らのことを噂する
いかほどの美形具合なのか…
影からこっそりあの親子を盗み見る
店員2「うっわぁ〜！今どきの子でもあんないい男見たことないわぁ〜」
店員3「お父さんも二枚目だから息子もハンサムねぇ」
店員1「近くで見た方がもっといい男だったよ！」
もういい歳したオバサンだが、久しぶりにあんな俳優レベルのイケメンを見ると乙女心を思い出す
キャッキャッと騒ぐ店員たち
いいから早く仕事に取り掛かれ、と店長が来るまでそれは続いた。
・
優一「腹ごしらえもできたし行くか」
『ん』
かけうどん2人前の代金を支払い、出発する前に飲み物を一口だけ飲んだ優一
それにしても脚がすらりと長いのでバイクが似合う男だ
だからAもとても良く似合うと思われる。
『…父さん』
優一「なに？」
東京に向けてまた走り出した2人乗りのバイク
すると後部座席に乗るAが優一に話しかけた。
『寝てもいい？』
優一「全然いいけど、あと1時間ちょいで着くよ？」
『…うん、着きそうになったら起こして』
優一「わかったよ」
腹が脹れたら眠たくなってしまったか
本能のままに従う息子が愛しくなり、少しだけ笑う
背中にピッタリとくっ付いてきたので体温がよく伝わる
優一「…戦士の休息、だな」
すぐに心地よさそうな寝息が聞こえてきた
その様子にふふっと笑んだ優一は、少し速度を落として走行した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 568人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青めがね エレン(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに直しました！ (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - テストの結果の右と左逆ではないでしょうか？ (2020年8月29日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - ゆうさん» 不覚でした…！もっと絡ませたいと思います…！！！ (2018年8月2日 2時) (レス) id: f25462aad7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 及川さんが最近出ていない、、、だと？！ (2018年8月1日 23時) (レス) id: ab32ce7f46 (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン - いつきさん» 剣道仲間同士、よろしくお願いしますっ!『剣道仲間出来て良かったな。』うんっ!今なら某触手アニメの先生に勝てそう!!← (2016年2月21日 19時) (レス) id: 4cf2475332 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青めがね エレン
| 作成日時：2015年11月22日 16時
